Te amo con toda mi alma【中原中也】 (ページ10)

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『Arousal』by，国木田ページ10

中原Side

また、あるページで目が止まった。

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〇月✕日(△)

佐久さん達に，また金を寄越せと言われた。

何であの人たちは私に絡んで来るんだろう。

お金なんて，そんなに沢山ある訳じゃ無いのに。
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佐久………確か、姐さんのとこの女か。いつも数人で動いてる奴らだな。

彼奴らと何かあったのか………？

次のページを見てみる。

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〇月✕日(△)

私がポートマフィアに入る前，

体を使ってお金を溜めていたことを，

何故佐久さん達が知っているんだろう。

誰にも知られない様に，書類や請求書は全部燃やした筈なのに。

バラされたら，きっと中原幹部にも，嫌われてしまうだろう。

絶対に，それだけは否だ。

何をしても，阻止しなきゃ。
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そのページを見て、俺は危うく声を上げるところだった。

体を使って金を溜めてた…………？

何で，Aがそんな事……。

否、問題は其処じゃ無い。

Aは、佐久達に何かをされている。脅されて、それに此奴は従っている。

何とかして、辞めさせなければ。

だが、Aは恐らく俺が話をしても、姐さんや首領に話す気にはならないだろう。

日記を見た事も怒るだろう………。

否

俺が、告白すれば良い。

そうすれば、少しでもAは俺を頼る筈だ。

それが、一番良いだろう。

俺がAの事が好きなのは、紛れも無い事実なんだし。

その時。

私「………中原、幹部………何してるんで、すか…………っ！！？」

Aが起きた。

私「な、中原幹部、何故それを………！」

中「わ、悪ぃ」

私「っ…………取り敢えず、それ返してください！」

Aは俺に手を伸ばしてくる。

今にもベッドから落ちそうな勢いで。

中「A、一旦落ち着け、！」

私「分かってますけど、返して下さい……っ！」

言わんこったない。

Aは少し離れた位置にいる俺の方へ来ようとして、ベッドから落ちかけた。

俺は異能も使って、Aを―――――。

自分の腕の中に引き寄せた。