『『『Proposal』』』by,全員 ページ17
佐久達の事も落ち着いて、私と中也が付き合って半年が経った。
幸せな時間というのはこんなにも過ぎるのが早いんだなあと、実感した半年だった。
月日は経ち、10月10日の夜―――。
この日は、中也に逢引に誘われていて、早めに仕事を終わらせて、家に帰っていた。
何時しか(親友)に買わされたワンピースは、逢引の時には良く着る様になった。
今日は、その時のワンピースとイヤリングと、お気に入りのパンプスを履いて出掛けた。
中也が連れて行ってくれたのは、凄く美味しいと評判の、高級レストラン。
食事も一通り終わって、レストランを出た後、中也は、何処かに向かった。
「何処に行くの?」と聞いても、「着いてからのお楽しみだ」と言って、教えてくれない。
私「…………………わぁ…………………!!」
付いた場所は、海の見える丘だった。
夜の海は、驚くほど静かで、波の音だけが辺りに響いている。
私「………中也、如何したの?」
先程から、一言もしゃべらない中也に、私は問うた。
中「…………A」
すると、突然、真剣な眼差しで私を見る。
中「……………………………………………………………………俺と
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結婚して下さい。
そう言って見せられたのは、
綺麗な銀のリングに、小さな蒼い宝石がはめ込まれた、
指輪だった。
私「っ………………………中也…………」
中「何があっても、俺が手前を守る。
俺が手前を支える。
だから、手前も俺の事を支えて欲しい。
絶対に、手前を幸せにすると誓う。
……………だから、俺と結婚して下さい」
私「っ…………………。こちらこそ,よろしくお願いします」
中也の顔を見てそう言うと、すると、中也に思い切り抱き締められる。
中「………これから、よろしく頼む」
私「……………うん」
二つの影は、ゆっくりと重なった。
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作者名:妃薫 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakaharaty1/
作成日時:2017年3月29日 18時