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猫と中也と ページ1

晴れた日の昼下がり。恋人である中原中也と、肩を並べて散歩をしている。

「あったかいねえ、中也」
「ああ、そうだな」

中也は何時も仕事ばかりで、あまり一緒には居られない。だからこそ、こういう時間が幸せだ。

「ね、中......」

中也。用はないけれど、彼の名前を口にしたくなった。......が、彼の携帯電話から流れた着信音に遮られる。

「悪い、一寸出てくる」
「あ、......うん」

画面に表示された名前を見るなり、中也の表情が強ばった。恐らく、仕事の電話だ。

「......はあ」

最近仕事ばっかりで、全然構ってくれないなあ。
中也は悪くないのに、いらいらは募るばかりだ。道端にしゃがみこんで悶々としていると、目の前に、一匹の猫が見えた。

「わ!かわいい!」

青い瞳にふわふわの毛。凛とした顔つきは、どこか中也に似ていた。
__猫を見て中也を思い出すなんて、重症だなあ。
少し機嫌が良くなって、猫を撫でてみる。気持ちよさそうに目を細める姿が、なんとなく中也と重なる。

「......傷心のわたしを慰めておくれよ」

猫に話しかけるだなんてどうかしている。が、とんでもなく寂しかったのだ。俯いて唇を結ぶと、猫が足に擦り寄ってきた。

「ありがとう、おまえは優しいね」

愛らしい猫を見て、心が軽くなったように思う。表情は緩むばかりだ。もういっそ、中也なんて捨てて、この子と暮らそうか__そんな馬鹿なことを考えていると、

「悪ィ、待たせた」

頭の上から、降ってくる声。

「ちゅ、中也......電話はもういいの?」
「......おう」

私の足元の猫を見て、中也は不機嫌そうにそっぽを向いた。

「え、どうしたの」
「別に、何でもねェよ」
「いや、何でもなくは......」

こっちを見ようとしない中也に手を伸ばすと、強く手を掴まれた。

「......俺より猫の方が、いいか?」

*→



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うたしろ(プロフ) - ちよこさんこんにちは!もう終始キュンキュンしてます、更新がんばってください(*´ ` *)それからリクエストよろしいでしょうか?仕事で嫌な先輩に色々言われて落ち込んでる夢主を慰めるって言うのをよろしくお願い致します! (2019年3月10日 17時) (レス) id: 0c85f52549 (このIDを非表示/違反報告)
蘭霖 - リクエストです!太宰さんとからんでいて嫉妬させてしまう、中也が潜入調査で女の人と歩いていて嫉妬する。2つお願いします!更新ファイト! (2019年3月10日 7時) (レス) id: d4cdb2e31a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リクエストしてもいいですか彼と喧嘩して芥川君になぐさめてもったらお願いします (2019年3月9日 16時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちよこ | 作成日時:2019年3月9日 15時

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