抱えた闇は知っている Ｆirst,Story

7＊よわいなぁ ページ8

［SIDE:A.T］


あくる日。

学校に行くとなんだか騒がしい。

その騒がしさの正体はすぐに分かった。

「あれkzだよねー」

「もしかして学校くんの!?」

「かっこいいー」

「しかも若武君だし！」

若…武…？

若武なんて名字そんなにいない。

てことは…。

「アーヤ。おはよ。

　実は、若武、途中受験したみたいだよ。」

途中受験なんてする人は少ない。

(途中受験とは、

　途中で受験し学校に入る事←作りました)

「ウソ？

　どうして浜田に？」

すると翼は笑った。

「ずっと考えてたらしいよー。

　オレとアーヤの関係潰さないといいけど♪」

翼は足早に去っていく。

「また、

　嫌なことが増えた。」

ポツンと呟く。

若武なら、私と翼と仲良くするに違いない。

そしたら、

また昔みたいに…。

やめよう。

あのことは思い出さないって決めたんだから。

「きゃー!!」

「若武くん出てきたよ。」

すぐさま私を見つけこちらに向かってくる若武。

そして視線も私に集まる。

こないで。

こないで…。

こないで…!!





私は、前みたいになることを恐れた。

逃げたんだ。


よわいなぁ。

わたし。

8＊ウソ。→←6＊狂いだし始める歯車

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す