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24*助けを ページ30

[SIDE:T.M]


若武が教室を出て行ったあと、

俺も口実を使い、若武を追った。

そして、アーヤの家に着いた時
オレは、若武の表情を見てわかった。

『あぁ、ムリだったんだな』

軽い言葉だけど、中身は重い気がした。

「美門…アーヤが消えた」

は?

まさか、そこまで重い表情で言うとは思わなかった

「消えた?

 意味わかんないけど。」

若武は俺に一歩近づく。

「アーヤの自転車もアーヤの部屋のカーテンも…

 ないんだよ。」

そうだ。

昨日、アーヤは。

『明日、居なくなる』

そう言った。

アーヤは、助けを求めてたんだ。

正直に言えなかったから、

助けて欲しかったんだ。

なのに、俺らは…。

「俺らが悪かったんだよ」

“えッ?”

若武が思わず口を開くのも無理はない。

良かれと思ってやった事がアーヤを苦しめた。

「俺達、アーヤ事情探ろうっつっただろ。

 あれが、アーヤの嫌がることだったんだ。

 アーヤは、助けを求めてたんだよ」

「俺らは、間違ってたってか…?」

ごめん。

アーヤ。

若武もオレも。

気付いてやれなかった。

結局、アーヤを傷つけただけに、過ぎなかった。

25*調査→←23*大きな家



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みやび@KZ部屋(プロフ) - すみません、1話の、「普通の償い」は、「普通の報い」だと思います (2019年1月4日 18時) (レス) id: fee431c3c3 (このIDを非表示/違反報告)
瑠美華 - はじめまして!ものすごく面白いです!続きが気になります! (2016年8月26日 13時) (レス) id: eae0f998fc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 美蘭さん» ありがとうございます!今作り中です!(笑) (2016年8月22日 11時) (レス) id: 8d965916f6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - La merさん» ありがとうございます!第二章をよろしくお願いします (2016年8月22日 11時) (レス) id: 8d965916f6 (このIDを非表示/違反報告)
美蘭(プロフ) - 雫さん» 雫さん!一章完結おめでとうございます!続編!楽しみに待ってます! (2016年8月21日 20時) (レス) id: a378f75823 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:ナシ  
作成日時:2016年8月2日 15時

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