なかちょろ夫妻の日常2【中村悠一】

発覚 ページ48

Yuichi.N side


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嬉衣「はい！」


「ありがとうー」


嬉衣「ばいばーい」


「ばいばい。笑」





最近の嬉衣は自分のお気に入りのぬいぐるみを
Aに渡すと元いた位置に戻っていく





『ぬいぐるみ貸してもらったの？笑』


「うん、寂しくないようにって最近貸してくれるの。笑」


『何それ。笑』





暫くすると再び嬉衣は俺らのところに来ると
今度はAにお気に入りのおもちゃを手渡す





嬉衣「ん！」


「嬉衣ちゃんありがとうね。でも、ママ寂しくないからおもちゃは大丈夫だよ。笑」


嬉衣「さーちぃの！」


「嬉衣ちゃんもパパも居るからママ寂しくないよ？笑」


嬉衣「ぽんぽん」


「『…ん？』」





意味深な言葉を話す嬉衣に固まる俺ら





そして、2人の目線はAのお腹へ




「ぽんぽん……？」


『えっ、もしかしてだけど妊娠してる…？』


「いや、特に身体に変化ないよ…？笑」


『子供には見えるっていうじゃんか！……生理は？』


「私、元々不順だし」


『嬉衣の時もそうだったじゃん！』


「確かに…えっ、私妊娠してるってこと？」


『その可能性が高いってことだろうな……とりあえず検査薬買ってくるよ』





会話をしながら近くに置いてある
マスクをつけ、出かける準備を始める





「えっ、今から？」


『違ったとしても早いほうがいいだろ？』





そして、鞄を手に取る俺を見ている嬉衣





「嬉衣ちゃんはママとお留守番」


『パパ、すぐ帰ってくるから』





俺たちの言葉など耳に届いていないのか
お気に入りの鞄を持ち俺の後をついてくる





『嬉衣、ママとお留守番しててよ。笑』


嬉衣「やだーっ！」


「悠一、連れてってあげて。笑」


『もうー……お菓子買わないよ？』


嬉衣「うん！」








.








『これでいいか…』





近くの薬局につくと目的の検査薬を手に取る





そして、レジ向かう途中
お菓子売り場の前で足を止める嬉衣





『お菓子買わないよ』


嬉衣「やー！」


『駄目。さっき約束しただろ？』


嬉衣「んーっ！」


『駄目なもんは駄目！ほら行くぞ』





嬉衣の手を引き
お菓子売り場から離れると泣き出す嬉衣





『お菓子は家にもあるから』


嬉衣「いやああぁぁーっ！！」





今までの俺だったら
甘やかしていたと思うけどここは心を鬼にして





『ママ待ってるから帰るよ！』





じゃないと後で怒られるのは俺だから

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