なかちょろ夫妻の日常2【中村悠一】

イケボ ページ44

Yuichi.N side


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嬉衣「ん」





俺のところにお菓子の袋を持ってきては
差し出し、開けてと訴えてくる嬉衣





『食べるの？』


嬉衣「い？」


『いいよ。笑』





最近、言葉が少しずつ理解できるように
なってきた嬉衣が可愛すぎて甘やかしてしまう





『嬉衣、開けては？』


嬉衣「…あーて！」





俺の言葉を真似して言ってくれる嬉衣





『ん、どうぞ』





袋を開けて差し出せば
お辞儀をして定位置に戻って行った





『はぁー…可愛すぎるわー…』





日々成長していく我が子が可愛くて仕方がない





.





「このナレーションって、悠一？」


『うん、そうだね』





リビングでまったりしていると
テレビから聞こえてくるのは自分の声





「やっぱりいい声してるね」


『そりゃ、どうも。笑』


「イケボ部門第2位なだけあるね。笑」


『津田さんには勝てない。笑』


「えぐぅには勝ってるよ。笑」


『江口くんに勝ってもな。笑』


嬉衣「あっ！」


「嬉衣ちゃん！？」





たわいもない会話をしていると小さい手で
ペチペチとテレビを叩いている嬉衣の姿





『こら、テレビを叩かないの。笑』





嬉衣を抱え、テレビから遠ざける





「急にどうしたの？」


『内容が気に食わなかったか？笑』


嬉衣「んー！」


「叩いたらテレビさん痛い痛いだよ？」





注意するも、テレビを指を差し
俺らに何かを訴えかけてくる嬉衣





『どうしたのよ。笑』


嬉衣「ぱっぱ！！」


「『へ？』」


「もしかして悠一の声に気づいた？」





嬉衣を抱っこから解放すると
再びテレビの前に向かっていく





嬉衣「パパ！」





そして、嬉しそうに俺らに教えてくれる嬉衣





『えっ、可愛すぎない？』


「可愛い」





でも、俺の声がテレビから聞こえてくるのが
不思議みたいでテレビ前で首を傾げている





『すげぇ、1歳児でも分かるもんなんだな。笑』


「いつも聞いてるから、それにパパはイケボ声優だもん。笑」


『待って、それ軽く弄ってないか？笑』





俺の姿とテレビを何度も確認している






「嬉衣ちゃん、パパこっちだよ！笑」





呼びかけても
テレビに夢中で動く気配がない嬉衣





『ナレーションの声に負けた。笑』


「どんまい。笑」




@中村悠一
俺の声に気がついてテレビに夢中
(テレビに向かい首を傾げている後ろ姿)


___

【パパの声に気づく嬉衣ちゃん】
リクエストありがとうございました！

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