なかちょろ夫妻の日常2【中村悠一】

余談 ページ38

Yuichi.N side


.


『いきなり離婚とか言うからまじビビったわ。笑』


「これに懲りたら２度と浮気しない事だね！」


『浮気はしてないって。笑」


「セクハラは？笑」


『ごめんって！笑』





サービスエリアで買ったアイスを食べ
笑顔を俺に向けるA





「自分の立場をちゃんと弁えてね。笑」


『はい…』


「次ファンの人から連絡きたら、私も浮気しちゃうからね」


『なんでそうなんだよ！笑」


「なんとなく。笑」





再び小悪魔のような笑みを浮かべるA






『てか、浮気なんてできないだろ？』


「やろうと思えば私にもできるもん！」


『無理無理、絶対出来ないから。笑』


「できるもん！私やれば出来る子だし！」


『浮気って無理やりする事じゃないからね。笑』


「私、本気だから！」





ムキになるAの姿が
可愛くて、自然と笑みが溢れた







.







『だって、俺のこと大好きじゃん？』


「っ！？」


『A、俺のこと大好きなのに浮気なんてできんの？笑』


「……っ、でき、できるもんね！」


『じゃあ、俺以外とキスできる？』


「え、演技だったらできるもん…！人気声優の演技力舐めないでください！」


『じゃあ、それ以上の事は？』


「それ以上は……っ」


『ほら、演技でも限界があるだろ？』





少し意地悪をしすぎたのか
いい返す言葉がなく黙り込むA






『まぁ、俺は無理だけど。笑』


「え？」


『Aが俺以外の隣にいるとか俺が耐えられないわ。笑』





さっき伝えれなかった言葉を素直に伝える





「悠一…っ」


『ごめん、少し意地悪しすぎた。笑』


「馬鹿…、私は悠一以外好きじゃないっつうの！」





いつものように腕を広げれば
すっぽり収まる俺の嫁は最高に愛おしい





何年経っても
その隣いるのは俺だけであってほしい





Aの隣は誰にも譲らない






「なんか私ばっかり好きみたい…」


『A、愛してるよ』


「っ！？……ずるいっ！！」


『何がだよ。笑』





これから先も俺を虜にして
離してくれないのはAしかいないよ







.






「よし！問題は解決しましたし、愛しの嬉衣ちゃんの迎えに行きますか！」


『そうしたいところだけど』


「ん？」


『迎えに行っても寝てるだろうし、今日はこのまま鈴村さんに預けて2人の時間を過ごすとしますか。笑』


「えっ？」


『今夜は寝かせないよ“奥さん”？』





流石にやられっぱなしは癪だからね

独占欲→←危機

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す