なかちょろ夫妻の日常2【中村悠一】

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Yuichi. N side


.



『ねぇ、さっきからめっちゃ視線感じない？』


「気のせいですよ！」


『いや、これ俺たちバレてるよ。笑』





試しに視線を感じる方に目線を向ければ
分かりやすく視線はそらされる





そして、チラチラと
何度もこちらの様子を伺っている





『絶対ファンだろ。笑』


「でも、私たち今日静かだし帽子も深く被ってるのに気づきますかね？笑」


『最初、子供のようにはしゃいでたじゃんか。笑』


「それは条件反射なので仕方がないですね。笑」


『どんな条件反射だよ。笑』


「でも、声かけられなければセーフ！笑」





と、周りのことなど気にせず
俺の隣では嬉しそうにケーキを頬張るA







.







『A、生クリームついてる』


「え？どこどこ？」


『左、左！あー…もっと下！』


「どこ！？」






どれだけ教えても生クリームが
ついている場所が自分では分からないA






『だから違うって！笑』


「えっ、どこ！？」






それだけ自分の顔を触ってて
逆に当たらない方が天才だと思う






『ここだって！笑』






そして、気づいたらAの口の端に
ついていた生クリームを俺は拭っていた





『ほら、これでOK……って、どうした？急に耳まで真っ赤にして。笑』


「っ…だって」


『何、照れてんだよ。笑』






俺が生クリームを拭ったと同時に
顔を真っ赤にし、俺から目線を逸らすA






「だって、めちゃくちゃ周りに見られてるんだもん…っ」





やっと周りの視線に
気付いたのか小声で俺に伝えてくるA






『さっきバレてないって言ったのどこの誰だよ！笑』


「悠一、どうしよう…！！めちゃくちゃ見られてる！」


『だからそう言ってんじゃん！笑』





もう逸らす事なく俺たちを見つめている周り





そして、周りからは
“やばい”や“可愛い”だの声が飛びかえっている






『予定変更。それ食べたら帰るぞ！』


「……うん！」






これ以上、騒ぎになると後々面倒くさい為
俺はAを連れて足早に店を後にした





@aaa
スイーツバイキングに
なかちょろいたってまじ！？


@bbb
予約していたスイーツ店に行ってきた！！
イケメンと美女がデートしてた


@ccc
スイーツ店で堂々とイチャついてるカップル
彼氏が彼女の事が好きすぎるの伝わってきた


@ddd
なかちょろ夫妻尊い…

___

【お忍びスイーツばいきデート】
リクエストありがとうございました！

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