なかちょろ夫妻の日常2【中村悠一】

お散歩 ページ28

Yuichi.N side


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嬉衣「あーっ！」





リビングでくつろいでいる俺に
嬉衣が突然渡してきたのは自分の靴






『また持ってきて…笑。何、お散歩行きたいの？笑」


嬉衣「んーん！」






最近歩けるようになった
嬉衣のマイブームはお散歩





そして、散歩で行きたいと自ら玄関から
靴を持ってきて外に連れて行けと要求してくる






『お散歩行く人ー！』


嬉衣「あ！」






嬉衣は満面の笑顔を見せながら手を上げた








.







『嬉衣、パパと手繋ご』





外に出れば歩くのが楽しいのか
嬉衣はてちてちと1人で進んでいってしまう





でも、まだ不安定なため心配で仕方がない






嬉衣「あー！」


『ん？』





そして、散歩をしている犬を見かける度
立ち止まり犬を指差す嬉衣






『わんわん』


嬉衣「…わ、わんわん！」


『そうそう』






ぬいぐるみだと思っているのか
興味津々で近づいていき様子を伺っている






『こんにちはって…あー、こらこら勝手に触らないの』





触ると言うよりか叩いている嬉衣






飼い主「大丈夫ですよ。この子噛まないので」


『すみません、ありがとうございます』






俺が屈むと尻尾を振り俺に近寄ってきてくれる






『ほら嬉衣、こうやってなでなでしてあげるの』






嬉衣に手を取り、一緒に撫でる






『そうそう。優しく優しく』


嬉衣「わんわん！」






何度もわんわんとリピートし
嬉しそうにワンちゃんを撫でる嬉衣





すると、ワンちゃんも
撫でられて嬉しくなったのか突然吠えた





嬉衣「！？」


『おっ、大丈夫か？』





すると、突然吠えられた事に驚き
その場に座り込む嬉衣






『びっくりしたな。笑』





そんな放心状態で
座り込んでいる嬉衣に近づく、ワンちゃん






嬉衣「……うぎぁーーーっ！！」






と、大号泣でワンちゃんから
ハイハイで必死に逃げる嬉衣






『もう何してんの？笑』


嬉衣「ぱっぱっ！ぱっぱ！！」


『ほらおいで。笑』






腕を伸ばし、助けを求める嬉衣を抱っこする






『急に被害者ぶらないの。さっきまで楽しそうにしてたじゃんか。笑』


嬉衣「ひっぐっ…」


飼い主「驚かせてちゃってすみません」


『こちらこそ、すみません。笑……嬉衣バイバイは？』






早くこの場を去りたいのか頬に涙の跡を
つけながらも何度も手を振る嬉衣でした

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【散歩に出かける嬉衣ちゃん】
リクエストありがとうございました！

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