迷子 ページ26
Yuichi.N side
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入野「中村さん、A迷子になってるみたいですけど…笑」
『はぁ…?』
空き時間中、台本の確認をしている
俺に声をかけてくる入野くん
入野「AのSNSに道に迷ったって書いてありますよ?笑」
『えっ、何で?』
今日は1日オフのはずのA
俺は鞄から携帯を取り出しAのSNSを確認
@ちょろ
やばい。道に迷った…
@ちょろ
携帯の充電もあと少し…
とりあえず自販機で水購入!
(ペットボトルの写真)
『こいつは何してんだよ!笑』
入野「呑気に水買ってるし。笑」
『この時代に迷子ってまじ何だよ…笑』
入野「Aだわ。笑」
俺は急いでAに電話をする
『…あっ、もしもし、今どこいんだよ!』
「悠一、ここ何処だろ?」
『知らねぇよ。笑……まだ保育園の近く?』
「嬉衣ちゃんは無事に送り届けて…気になってた喫茶店に行って……可愛い猫を追いかけて」
『何で猫を追いかけてんだよ!笑』
「可愛かったから」
本当目を離すと何しでかすか分かんない
『保育園からどっちに行ったの?東西南北は?』
「分かんない…っ」
『じゃあ、近くに何かある?』
「公園がある…」
『ん、分かった。今から迎えにいくから公園にいて!絶対動くなよ!』
「うん…」
そう言い残し、俺は電話を切る
『入野くん、ごめん。ちょっと回収してくる』
入野「えっ、今ので場所分かったんですか?」
『うん、大体ね』
入野「流石。笑、いってらっしゃい」
入野くんや他のキャスト、スタッフ、監督に
一言断りを入れて俺はAを迎えにいく
.
『馬鹿、良い歳して迷子になってんじゃねぇよ。笑』
俺がAが言っていた公園に行くとベンチに
体操座りをし顔を埋めているAの姿を発見
「…っ、悠一っ」
ゆっくり顔を上げたAは涙目だった
『何で泣いてんだよ。笑』
「怖かった…っ」
『ほらおいで。笑』
俺の姿に安心したのか溢れ出す涙を
拭いながら俺の腕に飛び込んでくる
「手繋いで」
『はいはい。笑』
SNSでは平然を装っていたが本人は
不安な気持ちを隠すのに必死だったんだと思う
『しばらく1人で出歩くの禁止な。笑』
「うん…っ」
俺の言葉に素直に頷くA
『ほら、もう泣くのお終いにしな。笑』
今後同じ事が起きぬよう
GPSをつけるって事も候補に入れる俺でした
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ぷりんビール(プロフ) - 完結おめでとうございます!!思わず最後は嬉しすぎて涙が出てしまいました笑本当にお疲れ様でした! (2月13日 23時) (レス) @page50 id: db75a70fe3 (このIDを非表示/違反報告)
butausa(プロフ) - 完結おめでとうございます&お疲れ様でした!最初から考えると長かったですね…ずっと楽しませていただいていました。日々の癒しをありがとうございました!これからも応援してます。ひとまずゆっくりしてください! (2月13日 2時) (レス) @page50 id: c879ee21ac (このIDを非表示/違反報告)
たえ(プロフ) - 完結おめでとうございます!yum.さんの「なかちょろ夫婦の日常」がとても大好きでいつも読まさせていただきました☺️yun.さんのおかげで楽しい毎日を過ごしていました!本当にこの小説を止めずに投稿してくれてありがとうございます!これからも応援しています! (2月13日 0時) (レス) @page50 id: 7bd5ff8f83 (このIDを非表示/違反報告)
yun.(プロフ) - HIKARUさん» 赤ちゃんだった嬉衣ちゃんがついにお姉ちゃんになります。想像するだけで楽しいです。笑 (2月12日 21時) (レス) @page50 id: 938af5fae4 (このIDを非表示/違反報告)
HIKARU(プロフ) - 嬉衣ちゃんお姉ちゃんになるんですね。どんなお姉ちゃんになるか楽しみです (2月11日 23時) (レス) @page48 id: 274ae1ab60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yun. | 作成日時:2023年9月3日 21時