なかちょろ夫妻の日常2【中村悠一】

梶田さん ページ11

Yuichi. N side

.



『いらっしゃい』





玄関の扉を開け、梶田くんと杉田をお出迎え





『上がって』


杉田•梶田「お邪魔しまーす」






2人はずっと嬉衣に会いたがってくれていたが
なかなか時間が合わなく、今日が初対面





杉田「嬉衣ちゃん起きてる？」


『うん、さっき昼寝から起きて超ご機嫌。笑』


梶田「それはタイミング良かった。笑」





と、リビングに行く前に洗面所に案内する





『ここで手洗ってもらっていい？』


杉田「あっ、そうだよね」


梶田「菌なんて持ち込んだから大変ですもんね」


『まだ免疫力が弱いからね』







.






「いらっしゃいませ！」





対面する準備を終えリビングの扉を開けると
2人の姿に気付き、笑顔で出迎えるA





杉田「Aちゃんだー！」


梶田「お久しぶりです！これ俺と杉田さんから」


「えっ、いいんですか！？ありがとうございます」





梶田くんから有名なお店の紙袋を受け取る






「いつも貰ってばかりで、本当すみません」


梶田「いや、俺らが勝手にプレゼントしたいだけだから気にしないでください」


杉田「俺らは、なかちょろファンだから。笑」






いつもの茶番を横目に俺は
嬉衣がいるであろうベビーベットに目を向ける





『嬉衣は？』


「そこにいるよ」





Aが指さす方面を見ると杉田から
貰ったメリージムで遊んでいる嬉衣の姿





杉田「おっ！俺があげたやつだ！」


梶田「あれ杉田さんがプレゼントしたんですか？」


『嬉衣のお気に入りだね……遊んでるところごめんね。笑』


嬉衣「あぅー…」





1人で遊んでいた嬉衣を抱っこし
杉田と梶田くんのところへ連れて行く





梶田「中村さんがパパだ」


杉田「流石！抱っこが慣れてるね」


『毎日抱っこしてるんだから当たり前だろ。笑』


「嬉衣ちゃん、パパのお友達が遊びに来てくれたよー…って、めちゃくちゃ見てる。笑」





梶田くんのことをじーっと見つめている嬉衣





梶田「そんな可愛いお顔で見つめられたらおじさん照れちゃうよ。笑」


『嬉衣がこんなに人のこと見つめるの初めてじゃない？笑』


「そうだね。笑」


杉田「興味津々だね。笑」


『同じ人間だと思ってないんじゃない？笑……あっ、固まった。泣く？笑』


杉田「いや、めちゃくちゃ笑顔だよ。笑」


「なんなら今日1の笑顔。笑」


梶田「えっ、可愛い。……おじさんと結婚する？笑」


『0歳児に何言ってんだよ！笑』

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