嘘300 ページ22
「わ、琴平さん！？」
「やっほ。遊びに来たよー」
警備の日ではないが、玄関で立ち尽くしている綱吉に笑いかけた。そして、横にあるものを指差す。
「どうしたの、シット・ピー」
「朝からこの人こうなんだよ…。リボーンが何しても全然動かなくて」
青ざめた顔で言う綱吉に納得する。リボーン、結構エグいことしたんだろう。
綱吉は琴平さんは？と聞かれて少し押し黙る。
「……兄さんと、喧嘩」
「えぇ！？ …もしかしてっ、昨日二人が雰囲気悪かったのって……」
「私悪くないから絶対謝らないけど」
ふん、とそっぽを向けないリボーンの子供だなという声が耳に入ってきた。それに対して綱吉があたふたとしているがずっと外にいるのもアレなので家に上がらせてもらう。奈々さんが笑顔で出迎えてくれて、軽く挨拶をして綱吉の部屋に入れば大山らうじとランボがいた。それと…
「あ、先輩！ おはようございます！！」
「…綱吉、いるならいるって言ってよ」
「いや、今日二人が警護だって知ってると思って……」
私の手を握って笑う立花ちゃんに苦笑しながらも綱吉に言えば小声でごめんと謝られた。綱吉のせいじゃないっていうのは分かっているけれど、何だかなあ…。
遠慮なく座り、出されたお茶を飲む。
「それで琴平さん。海さんと喧嘩って…何があったの？」
「うーん。 あんまり聞かれたくないけど、全部兄さんが悪いってことは言える。
あともう少しで家崩壊レベルだったから綱吉の家に逃げて来たんだよね」
「え」
まあ嘘ですけど。
嘘だとは明かさずにそのまま話を続ける。
「ね、びっくりでしょ？ あの人怪力だからさ、今日はホテル泊まるつもり。ついでに言えばディーノがそろそろ日本到着してるだろうし、してたら全額負担させる」
「マフィアのボスに奢らせるって…」
「大丈夫大丈夫、あいつ日本だとイタリアで泊まるホテルよりちょっと安いところ泊まるから。それにボスだし金なんかいっぱい持ってるよ」
「え！？ 先輩お兄さんと喧嘩したんですか！！？」
「うん、立花ちゃんその話もう終わった」
なごやか…というか、気の抜けた雰囲気に苦笑した。
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らるる(プロフ) - 今更感ありますが、もし今見てくださってる方いましたらこちらリメイク版になります。コピペでリンク飛んだら見れると思います（本人です）。https://uranai.nosv.org/u.php/novel/midora/?fr=first_url (1月26日 20時) (
レス) id: 1ae450fb21 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの。(プロフ) - 長い間更新していない様ですが、とても続きが気になるので再開してくださる事を心より楽しみにしています。応援しています。 (2019年8月21日 1時) (レス) id: 8b53c3fda4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白黒箱 | 作成日時：2018年11月17日 17時
