9th stories ページ15
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企画開始4日目。
今日は1日がかりの日で、SnowManのスケジュールは、前半は動画を2本分撮影し、後半は音楽番組の収録となっている。
前回の雑誌撮影の時と同様、SnowManの仕事場へ向かう前にテレビ局でヘアメイクをしてもらい、用意された服に着替え、河内さんと現場へ向かう。
現場といっても、ジャニーズ事務所なわけだが。
事務所に来るのはまだ2回目なので、というか普通なら来れない場所なので、物珍しさからキョロキョロと目移りしてしまう。
河内「Aちゃん、前見て歩ける?そんな風にしてたら不審に思われるから」
『いや、だって動画で見てたことあるスペースとかがあるんですよ!?』
河内「3日前にも来たでしょ?」
『前の時は、周り見る余裕なんてなかったですもん』
事務所に初めて来た時はドッキリの企画初日で、慣れない段取りのことで頭はいっぱいいっぱいだったし、滝沢副社長はいたしで緊張していたことしか覚えていないくらいだ。
河内「まぁ、周りを見れる余裕が出てきたってことは良いことだけど」
河内さんは溜め息混じりにそう言うと、口角の下がりきらない私の顔を見て若干顔をしかめ、私の両頬を指で摘んだ。
河内「でも、気は抜かないように」
『はひ』
両頬を引っ張られているので返事がしにくい。
とりあえず不審がられないようにと袖で口元を隠し、動画を撮影する部屋へ入った。
ーーーーーー
部屋に入ると、すでに宮舘涼太と阿部亮平が来ており、部屋の隅で何か話をしている。
動画撮影のスタッフさん達に挨拶をしつつ、2人の元へ足を進める。
『おはようございます』
宮舘「・・・おはよう」
阿部「おはようございます」
「「『・・・』」」
挨拶を交わしたは良いがそこからの会話はなく、2人も私を気にしてか話を再開せずにいるため沈黙がはしる。
・・・これ、何か話を振るべきかな?
・・・それとも、私いない方が良いのかな?
どうするべきか迷い、気づけば何故か離れた場所にいる河内さんに視線を送る。
すると、河内さんはジェスチャーで会話をするようにと促してきた。
・・・ですよね
『あの、今日は何をされるんですか?』
そう質問を投げかけると、宮舘涼太と阿部亮平は互いに目配せをする。
そして、阿部亮平が「ボードゲームするって聞いてるけど、細かいことは集まってからかな」と答えてくれた。
『なるほど』
「「『・・・』」」
再び訪れる沈黙。
・・・他に誰か来ないかな
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あやのぱんだ(プロフ) - あいちゃんさん» すみません。お待たせいたしました。移行しましたので、これからもご愛読宜しくお願いします! (2021年3月18日 14時) (レス) id: e4dad61570 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃん(プロフ) - 最近更新ないので寂しいです、、忙しいと思うのでまた更新してくださるの楽しみに待ってます!!今1番ハマってる作品です!! (2021年3月3日 21時) (レス) id: 73abb925e7 (このIDを非表示/違反報告)
あやのぱんだ(プロフ) - あいちゃんさん» コメントありがとうございます!初めていただきました。とても嬉しいです。初めて書くので不慣れで亀更新ですが、これからも宜しくお願いします! (2021年2月3日 16時) (レス) id: 2f8e837129 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃん(プロフ) - 内容が新しくってめっちゃ面白いし続きが気になります!!毎日更新待ち状態です、、、更新楽しみにしています,!!! (2021年2月2日 14時) (レス) id: 73abb925e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あやのぱんだ | 作成日時:2020年12月23日 23時