◇１３６話◇倉間視点 ページ13
◇
「・・・〜〜」
「・・・・っ！」
倉間「ん？」
目的地であるこの別荘の最深部、厨房へやってきた俺。
中から微かに聞こえてきた声に、
ドアノブに伸ばした手が止まる。
状況的に南沢さんとAの声で間違いないんだろう。
本能的に聞き耳を立てる俺。
「・・・・・っ、ううぅっ・・・」
倉間「！！」
あれ、なんだか聞き覚えのある、これは・・・
泣き、声・・・・？
「・・・・大丈夫か？」
「っ、・・・平気、です・・・・・っ」
「意地張んなよ、顔真っ赤だぞ」
「・・・・・っ、ぅ、ん・・・っ」
ぶちっ
あ、の、や、ろ、う・・・・・
やはり様子を見に来て正解だった。
あのくそナルシスト野郎、
こんなところでまでAに手ぇ出しやがって殺す。
バンッ
倉間「オラ南沢てめぇ、Aになんてことしてんだぁっ！？
場合によっちゃ俺のスーパーミラクルサイドワインダーが・・・・・
・・・・・・あれ？」
勢いよくドアを開け、熱くなってくる頭を回し、
何とか標的の紫頭を見つける。
が、
ここで俺はとある違和感に気付いた。
確かに南沢さんとAの距離は限りなく近い。
しかし、
南沢さんの手はAに触れてなどいない。
代わりに握られているのは・・・・玉ねぎ？
A「あれ・・・・倉間くん、サラダの方は大丈夫なんですか？」
倉間「！！///は、あ、あぁ・・・浜野たちに任せてきた・・・」
南沢「・・・・(ﾆﾔﾆﾔ」
驚いた様子でこちらを振り向くA。
目は潤んでおり、顔も赤い。
見れば一瞬、ドキッとするものの、
手元の包丁と切りかけの玉ねぎが全てを物語っている。
南沢「・・・・・ほう、
つまり倉間くんは俺らの会話を立ち聞きして
何かしらよからぬことを勝手に妄想し、この俺様を呼び捨てしやがった、と。
んで？一体何を想像したんだ？倉間ぁ(ﾆﾔﾆﾔ」
こ、この人全部分かって・・・・っ！？///
倉間「・・・・・・・
さぁせんした」
完 全 敗 北 。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 116人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「逆ハー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫宮 - あかん最終回じゃないのに泣ける (2019年11月8日 18時) (
レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
浜野鶴正 - わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁめっちゃ好きです更新頑張って下さい(*^^*)あなたのファンです！ (2018年8月1日 12時) (レス) id: 76900bd172 (このIDを非表示/違反報告)
基山ヒロト南沢豪炎寺メープルあんりアシーネ\(//∇//)\ - あぁ〜。続編が気になります\(//∇//)\更新頑張ってください(*≧∀≦*) (2018年7月15日 22時) (レス) id: b569ca4662 (このIDを非表示/違反報告)
魔燐 - 更新頑張って下さいね！ (2017年4月29日 21時) (レス) id: a9bc66a4cb (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - お帰りなさい！私も更新しないと、、って思います、、けどなかなかヤル気が、、、 (2016年12月7日 20時) (レス) id: c71001c0b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：照沢鴎 | 作成日時：2013年11月5日 20時
