検索窓
今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:5,299 hit

ページ1





『昨日の午後3:30頃、東京都××市の××区でスピード違反の乗用車が歩道に突っ込む事故が発生しました。』



『当時、歩道を歩いていた女子高生1名に乗用車が衝突し、女子高生は病院に緊急搬送され乗用車に乗っていた無職の××××氏が自動車運転過失致死傷罪の容疑で現行犯逮捕されました。』








.









梅雨が明け、清々しい朝を迎えた今日。


目の前に映し出されているテレビの内容に動揺を隠しきれなかった。




事故現場の東京都××市××区は私の学校がある地域、そしてテレビに映し出されている事故現場写真は私が毎日通る通学路。


見覚えのある崩れた外壁と、衝突した車…

道路に散乱している荷物は全て私の物だ。


それに、ひらひらと風に乗って現場を舞う花びらは私が花屋さんに行って買った花。








_____まさか…。


と思った。

急に震えだす身体と、冷えていく手足を抑えながら、真っ白になっている頭をフル回転させて、過去の記憶を辿る。





____昨日は日曜日、学校は休みだったから、お昼すぎに買い物に行って色々と見て回って…歩いて家に帰っている途中で急に全身に痛みが走って……そのあと…









.









?「_____死んだ。」









.









急に後ろから声がして、驚きで身体をビクッとさせながらすぐさま声の主の方を振り向く。

するとそこには、制服姿の男子がいた。




髪を染めているのか光に当たるとキラキラと反射する艶やかな栗色の髪で、

カラコンでも入れているのか目がルビーのように赤い色をしている。

病弱のなのか真っ白な色素の薄い肌で、手足も細い。私でも体術で勝てるんじゃないかとも思えるほどに、か弱そうな男子がそこにいた。









?「俺が何言ってるか分かんねェような顔してんじゃねーよバカ。」






?「現実逃避してないで、さっさと認めろィ。お前は"死んだ"って。」









______何言ってんだこいつ。厨二病か。



これが今の私の心からの叫びだ。



でも確かに私は今、もしかしたら自分はテレビのニュースで流れている事故の被害者で死んでいるかもしれないという現実を逃避していたのは真実だ。



でも、名前も知らない見ず知らずの赤の他人に"死んだ"なんて決めつけられたくない。


制服姿の医者でも警察でも事故の関係者でもない奴に何が分かる。


さっさと出ていけこの栗頭。

め→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
14人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 神威   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

そらね - 続き読みたいです!更新お願いします! (2022年2月17日 19時) (レス) id: da3538f509 (このIDを非表示/違反報告)
英知 希美 - 凄いですね!初めからかっこよすぎて、驚きました。これからも続き頑張ってください! (2018年7月26日 10時) (レス) id: 9ba6cc74aa (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひるの | 作成日時:2018年6月29日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。