それ以上でもそれ以下でもない ページ49
Aside
私は彼を眠らせたあとすぐにヴィランの元へ向かった。
『お怪我はありませんか？』
ヴ｢えぇ、何も無かったわ｣
その時どこから現れたのか知らないがグルッぺンとその仲間が貴族の元へ近づいていた。
それにしても
｢そんな、馬鹿な！おいお前ら！立て！こんなことでは許されないぞ！｣
まったく、この後に及んでまだそんなことを言うのか。呆れたものだとため息をついた。
？？【た、すけ、て】
えっ、何この声。頭の中に直接響いてくるような感じだった。
？？【お、願い、しま、す】
？？【俺達、を、たす、け、て】
私には助けを呼ぶ声しか聞こえなかった。他の人は聞こえていないのか誰も反応していなかった。
gr｢誰かこいつを地下牢に連れて行け｣
兵｢はっ｣
気づくと彼は兵士によって連れ去られていた。ステージ上には倒れていた人が鍵になっていくのを見た。
《ぴくと、彼らは一体何者なんだ？》
pi【彼らは妖精だよ、俺みたいな使い魔と違って契約とかは必要ないんだけど、定期的に魔力の供給が必要な存在なんだ。本当はその魔力で回復したりするんだけど、さっきの様子を見ると相当貰ってないみたいだね】
それはまずいな。
『ヴィラン、これから家に帰ることってできるか？』ｺｿｯ
ヴ｢えぇ、そろそろお開きに近いですから｣ｺｿｯ
それなら今からでも遅くは無いな。
『ヴィラン、すぐに迎えを呼んで欲しい』ｺｿｯ
ヴィランは私の意図を察したのかすぐさま連絡を取ってくれた。
私はステージに登り、鍵を全て集めて自分のポケットに入れた。そこへグルッぺンが近づいてきて
gr｢君は、一体何者なんだ？｣
やべっグルッぺンに目つけられたかも。でも変装中だし大丈夫かって今はそんなことより早く帰らないと。
『俺はただの護衛です。それ以上でもそれ以下でもない。では失礼します』
私たちは急いで家へと帰った。馬車の中で鍵を見てみるとボロボロになっていた。私たちは家に着き、扉を開けると、
マ｢部屋は用意してあります。お風呂の方も準備できております｣
ヴ｢ありがとう｣
マリーとメリーが部屋とお風呂の用意をしてくれていた。意外と準備が早かったな。
私はぴくとを元の姿に戻した。
メ｢まずは彼らを人間の姿にしないと｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 300人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ましゅ(プロフ) - 3のやつを見てから来ました…『お世話になった先生達』での回のセリフってそういう事だったんですね 鳥肌立ちました…本当に凄いです (6月27日 18時) (
レス) id: 2e21c1764b (このIDを非表示/違反報告)
栗 - 最高です！応援させてください！ (2022年10月2日 15時) (レス) @page24 id: 9df188f843 (このIDを非表示/違反報告)
73(プロフ) - わかりました！すぐに直します！ (2022年8月31日 0時) (レス) id: ddec405605 (このIDを非表示/違反報告)
櫻と父 - ヒロインの変換の元が「愛」になっているので、可愛いなどが「可(設定した名前)い」になっちゃってますよー！ (2022年8月25日 20時) (レス) @page7 id: 44d545af96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：73 | 作成日時：2022年8月13日 20時
