暖かい家族 ページ3
FromA
私は休み中2人の優しさをひしひしと感じた
元の家庭は御世辞にも暖かいものとは言えなかったので、私には2人の仲の良さもとてもありがたく感じられた
私がもうホグワーツ生だということもあって2人は学校の思い出話を楽しそうに聞かせてくれた
今更思い出したが、2人は同じ寮の同級生でそこで出会ったのだから、もちろん思い出が多かった
「君は宙吊りになった子を助けたんだろ?僕らの時もああいう悪戯が多かったんだ…高学年の頃だったよね?」
「ええそうよ!2人して主席だったから一緒に悪戯を取り締まって回ったの!懐かしいわ…呪文は確か…」
「『レビコーパス』に『リベラコーパス』だったよね。取り締まりは大変だったけど、君と一緒にいる口実ができたのはよかったよ」
伯父さんはそう言って伯母さんにキスをしたが、私はそれより気になったことがあった
「あの子たちも私もその呪文は使わなかったし、今初めて聞いたよ」
「あらそうなの?てっきりあれなのかと」
「いや、でも確かあれは生徒の創作呪文だったからね。先生たちがあんな厄介なものを教える訳もないし、今の学生は知らないんじゃないかな?」
私はまた早速質問せざるを得なくなった
「生徒が呪文を作ったの?」
「あぁ、誰かは知らないけど、確か最初に使い出したのは3年生たちだったな」
「そんなことできるの?」
「あぁ、今知られている呪文も元は創作だからね。でも誰にでもできる訳じゃない。それなりに頭が必要だから」
その夕食が終わるまで、私は「別に呪文には興味がない」風を装いながらさらに何個か悪戯呪文を聞き出し、夕食の席から離れたらすぐにそれらを書き出した。別に使う気はなかったが、反対呪文を見つければああいう悪質な悪戯にも対抗できると考えたからだ
「レビコーパス、身体浮遊。リベラコーパス、反対呪文…」
他にも鼻呪いに歯呪い、くすぐり呪文に舞踏呪文など、どれも男子たちが面白がりそうなものばかりだったので注意しようと思った
そして伯父に会って思い知ったが、何も優秀な学生の進路は学校の教授だけではない
伯父さんのような闇祓いだって、2人の娘さんのような魔法病院の職員だって、皆優秀な成績が必要だ
そして私は今まで先生方の仰る「天才少年」をあまりにも安直に、身近な天才である先生に結びつけすぎていたのではないかと反省し、これもまたハーマイオニーたちが思ってる事と同じ偏見であると反省した
「今度あったら先生に謝ろう」
そして天才少年への旅は振り出しに戻った
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エマ - 「私だってもう教師なのに」という教授のセリフが堪らなく可愛くて悶絶しました。ありがとうございます。 (2月12日 0時) (
レス) @page27 id: 39c076b3bd (このIDを非表示/違反報告)
岡Ｐ(プロフ) - お話とても面白かったです。この先どうなるのか更新楽しみにしています。 (2023年3月9日 23時) (レス) @page33 id: e3d27a2b53 (このIDを非表示/違反報告)
nagisa(プロフ) - 箱さん、コメントをくださり誠に有難うございましたした。 (2023年3月8日 3時) (レス) @page31 id: d439bf7a27 (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年2月27日 22時) (レス) id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
nagisa(プロフ) - ユカさん、ありがとうございます。もう少し頻繁に更新できるように頑張ります。 (2023年1月16日 22時) (レス) @page30 id: cffaeac670 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nagisa | 作成日時：2022年3月13日 8時
