噂になる事 ページ14
FromA
薬学が終わった後、同級生数人と図書館で課題を終わらせてから夕食の為に大広間に向かうとレイブンクローの机で寮生が珍しく固まって座っていた
その真ん中あたりにいる女の子に声をかけた
「…どうしたの?」
「どうしたのって…貴女のことを話してたのよ⁈」
「え、なんで…?」
何か噂話されるようなことをした覚えは全くないのだが…
そう思っていると近くにいる監督生が私を見つけると近くまで迫ってきた
「君!スネイプに触られたって本当…⁈」
「え…あぁ、今日の授業の話ですか?」
私は話の中心になってたであろう同級生をチラッと見たが、やはりそうらしい
「いや触られたって言っても、マフラー取られただけですし…」
「衣類を脱がされたって⁈あいつに⁈」
大広間から出るときはハーマイオニーとその友達のロンにも同じようなことを言われた
「だってスネイプはとっても怒る時以外生徒には指一本触れないのよ⁈何か嫌な事があったら遠慮なく私に言ってね」
「ありがとう。でも、スネイプ『先生』だよ、ハーマイオニー」
グリフィンドールはスリザリンと嫌いあっているので悪口を言いたい面もあるんだろうなぁと思った
正直言うと私は授業外で先生と接する事も多く、接触することにもあまり抵抗は無かったので、何故そんなに皆んなが騒いでいるのかが判らなかった
更に厄介な事に、この事はスリザリン生にも伝わってしまったらしい
夕食後、約束通り先生の部屋に向かう途中、この前も会った1年生の子に声をかけられた
「お前、最近スネイプ先生に媚びを売ってるようだが、穢れた血のお前が先生にお近づきになる事なんて出来ないっていい加減解っても良い頃じゃないか?」
…私が媚びを売ってる事になっているとは…つまり先生に接近する他寮の生徒が嫌いと言うことは、それだけスリザリン生はスネイプ先生が好きだという事だと理解した
「あー、うん、その…私は薬学が好きなだけで、先生に取り入ろうとは思ってなくて…そう見えたなら、不快だったよね、ごめんなさい。それと、私はマグル生まれじゃないよ」
「は?お前…じゃあ何で校庭でマグルのスポーツをしてるんだ?」
「え?何で私が同級生とサッカーをしてるのを知ってるの?」
流石にこれは噂になりようのないしょうもない事だったので素直に聞いた
「べ、別にどうだって良いだろう!それに君も純血ならあぁいう奴らと関わるのは控えたらどうだい?」
彼はそう言うと顔を赤らめて去っていった
「純血でもないんだけどな…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 153人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エマ - 「私だってもう教師なのに」という教授のセリフが堪らなく可愛くて悶絶しました。ありがとうございます。 (2月12日 0時) (
レス) @page27 id: 39c076b3bd (このIDを非表示/違反報告)
岡Ｐ(プロフ) - お話とても面白かったです。この先どうなるのか更新楽しみにしています。 (2023年3月9日 23時) (レス) @page33 id: e3d27a2b53 (このIDを非表示/違反報告)
nagisa(プロフ) - 箱さん、コメントをくださり誠に有難うございましたした。 (2023年3月8日 3時) (レス) @page31 id: d439bf7a27 (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年2月27日 22時) (レス) id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
nagisa(プロフ) - ユカさん、ありがとうございます。もう少し頻繁に更新できるように頑張ります。 (2023年1月16日 22時) (レス) @page30 id: cffaeac670 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nagisa | 作成日時：2022年3月13日 8時
