話 ページ28
寮に着いたら、スマホに連絡が来ていたことに気がついた。
そのメッセージを読んで、内容を頭で理解して、それから私はしばらくその場で動けずにいた。
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夕食を終えて、自分の部屋を出る。
向かった先は1つ下の階の廊下。
この階の部屋に住んでいるクラスメイトは早い時間に寝てしまう人たちばかりだから、ここの空気はシンと静まり返っている。
「…A」
ひとけのない廊下に1人佇んでいたその人物が、こちらを見て私の名前を呼んだ。
1週間前まで私の恋人だった男だ。
『話がしたいから今日の夜に会えないか』と連絡が来ていたときは驚いた。
だって別れを告げたのは向こうなのに。
今さら何の用なの、って、そりゃあ思ったけれど
そんなふうに怒る勇気は私にはなかった。
彼は至って普通の様子で口を開く。
「久しぶりだな」
「…そうだね」
「なんかゴメン、急に」
「いや、別に…」
向かい合っているとはいってもきっちり3メートルは離れているのに、まともに顔も見られない。
早く部屋に戻りたくて、私は話の続きを促した。
そのあとに続く彼の言葉を、自分がどんな思いで聞くのかも知らないで。
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「俺さ、隣のクラスの子と付き合うことになったから」
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なぎさ(プロフ) - てのーるさん» 初めまして、コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです！本作をお読みくださりありがとうございました！ (2018年10月21日 11時) (
レス) id: 2a6bd4d84b (このIDを非表示/違反報告)
てのーる - 全体がとても良くまとまったストーリー構成で、見ていて気持ちのいい物語でした！ これからもご自愛の上、執筆活動を頑張ってください^^ (2018年10月21日 2時) (レス) id: e945a347a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぎさ | 作成日時：2018年8月17日 0時
