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「というわけで始皇帝殿。同じ水銀が好きなライネス殿という方がおりまして……」
「む、水銀使いが居るのか!」
そしてライネスの我儘を叶える為にヨルハは始皇帝が居る(であろう)部屋に入ったら案の定くつろいでた
「は、はい。居ます。のでぜひ会って頂きたく……」
「良かろう!だけどその前に前戯をしようではないか。ヨルゥハだったか」
「ヨルハ、です。名前覚えにくいですかね」
「そうだ、ヨルハ、だ。忘れておった」
近うよれ。と手招く彼(もしくは彼女)の誘いを受けたヨルハはほんの少しだけ寄る
「動いてないではないか!何だ、そんなに朕が嫌いか」
「いやあのそうでは無いんです。昔からの癖でして」
「癖、とな?」
「王に仕えていた時にどうしても距離を置きたくなってしまうのです」
彼女が仕えていた王がとても傲慢だった故に。どうしても王様が多いこのカルデアではそうしてしまった
「……左様か。なら直した方が身のためであろう」
男の人にしてはあまりにも細く、女の人にしてはあまりにもか弱そうな腕を伸ばして、ヨルハの頬に触れて
「……!」
「それとも、口吸いでもしてみるか?」
「お、お断りします……!と、とにかくライネス殿の元へ出向いてくださいませ……!」
「むむむ……固いヤツめ……」
皇帝の手をそっと握って彼女は席を立つ
「では、参りましょうか」
「ちょい待て」
手を握る力が何故か強まり驚き振り返ると壁にぶつかった
「いっ……」
「余興と言うやつよ」
不死の象徴である孔雀の羽根。ふわりと包まれ、そっと口付けを交した
「……うぅ……」
「ライネス、と言ったか。向かうぞ」
「なんでそんなに冷静なんですか始皇帝……」
「だって朕だからね(*ˊᵕˋ*)」
「ね(*ˊᵕˋ*)じゃないです」
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夢沢夏美(プロフ) - かなとさん» あああごめんなさい!気付きませんでした……!ご指摘ありがとうございます! (2019年5月31日 19時) (レス) id: 3b66c3af26 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年5月31日 17時) (レス) id: b946a130ab (このIDを非表示/違反報告)
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