・ ページ5
怒涛の話の流れが過ぎ去った頃に、麗花は自室に戻って勉強すると言い出し、リビングから去った。それを見計らって、氷華先輩はあたしに1度深くお辞儀した。
「ごめんなさいね。麗花は、自分が大嫌いだから自分の話を聞かれたくないの」
「え、そうなんですか?」
麗花が歩いた方へ目線を向ける氷華先輩。
「
咲耶さんは麗花の母親で、これまたびっくりするくらい美人なのだ。どちらかと言えば麗花より真璃ちゃんの方が似ている気もするけど、真面目さと頭の良さは母親譲りなのだろう。
「って言うか疲れた!!氷華さん、なんか昔の話してくださいよー!」
「真璃!?まだ初めて1時間も経ってないじゃない……まぁあたしも聞きたいです氷華さん」
「美空先輩まで……」
この人達は勉強会する為に集まったのではないのか?まぁ真璃ちゃんはこの家の住人だけど……
「……昔の話って、例えば?」
「なんでもいい!」
「じゃあ自分の話嫌いは長くなるから置いといて、なんで彼女が軽音部に所属しているのかを説明するね」
そう言えば聞いたこと無かったな……てか従姉が知るものなのか?それって
「それは……私のせいなの」
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ