【魔法科高校の劣等生】白百合の傍には雨が降る (ページ20)

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学校案内編Ⅲ ページ20

杏都

階段を駆け下りて、外に出ればやはり見た事のある黒いモビルスーツと拳銃が目に飛び込んできて

男(と思われる人)が声を荒らげた

男｢水無月杏都は居るか！？いたらぶっ殺してやる！！｣

……前にも同じようなことがあって。その時は氷華姉と雪斗兄が何とかしてくれていたけれど、今は兄さんはいない

『……っ、』

深雪｢杏都、大丈夫よ。私達がいるんですもの。私達には……お兄様が居るんですから｣

お兄様。それは彼女の兄の達也くんの事だ。彼の魔法は何となくではあるけど読めた

エイドスの解読及び破壊、そして再生

読心術という物は本当に厄介で、知りたくもないことを知ってしまう

彼が…司波達也がどのような経緯でこの学校に来たのかも

氷華｢…杏都、何人いる？｣

お姉ちゃんの声で私はそっと目を閉じる。そして微力ながらも私は能力を発動した

『……校庭に五人、正門に二十人、西門に八人、東門に十五人……そして、裏門に三十は居るかも……』

藍葉｢多いな……心当たりあんの？｣

氷華｢水無月家の次期当主に反対派の連中か…母の差し金ね

何度も杏都は彼等に辛い思いをさせている。姉として許せない屈辱よ

……皆さんご協力お願いします｣

レオ、エレナ、達也くん、お姉ちゃん、藍葉さん、澪

彼等は強い。会って数日しかないクラスメイトだけど大丈夫だ

だって、読めるから

みんなの心はとても強いから

私は信じている。お姉ちゃん達が…達也くん達が信用に値する人間であることを