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氷華
なんでこのタイミングで来たのかは、私には分かってた。そして、この老人は……
｢麗しき婦人、お初にお目見えします。私は水無月家に仕える夢川四季と申します。｣
幼少期の頃、世話人として私に属した執事。それは今でもずるずる続いている。
｢あっそ。私は天宮藍葉。んで？水無月家の執事さんが何のよう？｣
｢間もなく、水無月家では風月祭が行われます。氷華様にもご参加願いたく参りました。｣
風月祭とは、まァ親族同士の顔合わせとかそんな感じの集会みたいなものだ。別に強制ではない。だから、
｢拒否します。あの女に会いたくないので｣
｢いいえ、今年は何としても参加して頂きます。頭首様から直々に話があると｣
あの人は家庭に興味が無かった。なのに今更何を言うつもりなのだろうか。
｢あの人と私はもう絶縁しています。関係ないと伝えてください｣
｢我儘を仰らないで下さい。｣
駄目だ。どいつもこいつも私の話を分かってくれない。
｢はーいストップ。｣
気を利かせてくれたのだろう、藍葉が私たちの仲裁に入った。
｢とりあえず落ち着けば？直に援軍来るし｣
｢援軍？｣
彼女手にはスマホが握られている。さしずめ、トド松さんにでも連絡したのだろう。
｢しっかし、氷華が本物のお嬢様だったとはね｣
｢天宮様はお嬢様とはどのような関係で？｣
間髪入れずに聞かれた質問。その目は疑念に満ちた色をしていて。
｢仕事で知り合って、マンションの隣に住んでる同僚だよ。私は｣
親友かと聞かれれば答えはＮＯだ。干渉するのは互いに嫌いだから。
｢左様でございますか。ところで天宮という苗字で思い出したのですが貴女は……｣
｢あ、いたいた！おーい！｣
夢川が何かを聞こうとした時にトド松さんの明るい声が響く。
｢おー、トト子大丈夫だったか？｣
｢なんかねー、大泣きしちゃったんだよねー！｣
｢……つか、隣の人誰？｣
一松さんへの質問に私は黙り込む。
｢頼もしい友人を得たのですね、お嬢様｣
｢邪推よ。余計なことを言わないで｣
そんな私と四季の会話なんて聞こえてる訳もなくて。
この先、彼らの未来も変わるなんて、知る由もない……
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夢沢夏美(プロフ) - サクラさん» コメントありがとうございます。むふふ、夢1のこと嫌いなのは継母です一応。叔母は夢1の事を嫌っていません。語彙力ないから混乱させて申し訳ない(泣) (2018年6月5日 17時) (
レス) id: dbf7975cc0 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - えっ?おばさんてっ夢1のこときらいなのに、なんで「貴方は私の」とかいってるの!?わかんない?(TT)更新楽しみに待ってます！ (2018年6月5日 17時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
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