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初めて吐露した氷華の気持ちを、松野一松はただ聞くしかできなかった。それでも、彼は口を開いた。
｢何言ってんの。俺からすれば氷華は真人間だよ。立派な真人間｣
氷華は首を振って違うと否定するが、一松はそんな事ないと言って彼女に手を伸ばした。
｢……！｣
｢根拠の無い事で氷華が泣かれるのは……こっちが嫌だから。｣
涙が彼のパーカーにぽたぽたと染みを作る。抱き締めながら、体温を感じながら。
｢確かに親には愛されなかったのかもしれない。そんな生き方してるから、俺達が羨ましいって思ったのかもしれないけど、そんな事ない。
真面目に仕事して手伝ってくれた氷華に、愛情が無いなんて思えない。笑ってくれたじゃん。怒ってくれたじゃん。……助けてくれたじゃん。｣
見えない物がこの世に存在する。例えば“空気”が挙げられるだろう。
空気は一言では言えない程に複雑で、でも棘々しいものでは無い。穏やかで、哀しい程に澄んだ色をしてる。
ねェ氷華、愛されたいって願えるアンタは俺にとっても俺たちにとっても素敵だよ。
壊れてるわけない。愛されてないわけない。……やっぱり俺、1番のクズだけど……
俺は、俺達は、氷華が好きなんだよ。ニートでダメ人間だけど、好きになれた事を誇りに思えるんだよ。
夜が明けるその時まで、寒くならないように抱き締めて。
松野一松は水無月氷華と世界中の誰よりも近い距離で朝を迎えた。
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夢沢夏美(プロフ) - サクラさん» コメントありがとうございます。むふふ、夢1のこと嫌いなのは継母です一応。叔母は夢1の事を嫌っていません。語彙力ないから混乱させて申し訳ない(泣) (2018年6月5日 17時) (
レス) id: dbf7975cc0 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - えっ?おばさんてっ夢1のこときらいなのに、なんで「貴方は私の」とかいってるの!?わかんない?(TT)更新楽しみに待ってます！ (2018年6月5日 17時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
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