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歌が、二十八曲 ページ31
雨宮
神乃さんと私が出会ったのは数年前。当時のマネージャーであった母に連れられ会ったのを覚えている。
女神と謳われる美しい美貌と、透き通る綺麗な歌声。まさに彼女は“天性の歌声”の持ち主だった。
そして母親に言われた事を私は思い出していた。
【いい?彼女の歌には能力が宿っているの。聞いた相手に影響を与える能力。
けれど神乃さんは全く身に覚えがないの。そしてこの能力を知るのは私達だけだから、口外しないで。】
そう。彼女の歌声は生まれつきのもあるが、“影響力が格段に強い歌声を持つ歌姫”なのだ。
その能力があれば、相手を殺める事も簡単になる。遠回しの歌詞で相手に殺意を込めた歌詞を歌えば良い。
そう考えた犯罪者達が彼女を攫い、何人もの人を殺そうと企てたと言っていた。
そして彼女は1度、人攫いに会った。と言っても真選組が事情聴取した事件では無い。
その件よりももっと凶悪で、最悪な事件。
アレを思い出すだけで私は苛立ちを覚えてしまう。
そう、あれは______________
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