【銀魂】戦恋歌【土方十四郎】 (ページ23)

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歌が、二十一曲ページ23

沖田

個人的な質問に対して、覚えてないと答えた椿神乃。

｢そうなんですねィ。覚えてやせんか…｣

少し冷や汗を汗をかいてる様に見えるのは俺だけなのだろうか。

『ただ、歌は本当に好きでした。』

ニコリと笑いかける椿神乃。土方さんが最近惚けているのも、この笑顔のせいなんだろう。

｢神乃さん、って呼んでいいですかィ？｣

『え！？私沖田さんより歳上だよ！？』

え、と驚く。

｢女の人に言うのあれなんですがねェ、歳、幾つで？｣

『い、一応２０だよ。』

まさかの二歳年上とは。しかも成人やし。そうなんですねィと相槌を打ちながらそんなことを考えていた。

｢なら、俺ァ総悟でいいですぜ。｣

『え、そ、総悟、？なら私神乃でいいよ？』

なんかしっくりこない。仕方なく、神乃姉さんと呼んでみた。

｢う、うん！よろしくね！総悟！｣

可愛い。素直に可愛いとは言わずに。お疲れ様でしたねィと言って帰した。

｢…歌、か｣

テレビで歌う神乃姉さんの歌声は、どこかそんな雰囲気にさせるような、そんな力があるようにも聞こえた。