【銀魂】戦恋歌【土方十四郎】 (ページ21)

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歌が、十九曲ページ21

土方

病院へ椿を送り、屯所で取り調べをする為に病院前にパトカーを止め、煙草を吸う。

｢(らしくねェ。)｣

笑い方から、話し方から、どことなくミツバに似ている気がする。

髪型も、目の色も全然違うっていうのに。気がつくと携帯を使って【椿神乃】とワードを打ち、調べていた。

マイク片手に笑顔を振りまくライブの写真、なんかの取材を受け微笑む姿。

正しくアイドルと言えるような輝かしい姿ばっかり。

だが、ある彼女のニューシングルの発売イベントについてのコメントで、何人かがこういっていた。

｢歌は凄く上手いのに、顔可愛くない｣

｢分かるー！つかブスだよねｗｗｗ｣

｢なんかさ、この子ってそこまで可愛くないのに芸能界で可愛がられてんだってー。

他のアイドルも首ったけらしいよ｣

｢マジ！？こんなブスが！？｣

中傷って、ここまで来るともう恐ろしい。と言うか、そこまで顔について言うか？

｢ほんと、居なくて良いのにね、歌だけとかさ｣

そのコメントを最後にして、俺は携帯を閉じた。そしてそれを見計らったかのように椿が帰ってきた。

『戻りましたーっ…て、どうしたんですか？土方さん』

｢あ、何でもねェ。屯所向かうぞ｣

誤魔化して、屯所へ向かった。