016・命名したのは ページ18
「昔に僕と1度会ってないかい？」
「人違いじゃないの‥？」
もし、会ってるなら忘れる筈もない。
頬のペイント、それに青い髪に奇抜な派手な服装を。
「僕が君に"A"ってつけてあげたんだけど♦︎」
「そんなことあるわけな‥いで‥しょ」
誰にも話したことはない。
知ってるのは私と名前をくれた青年だけ。
‥‥まさか。
いや、まさか‥そんな筈な‥‥。
脳裏で雪道で助けてくれた少年の顔が思い浮ぶ。
よく見れば顔の骨格や吊り目、鼻筋が何処となく似てる気がする。
「えっ‥！嘘‥⁈」
ヒソカの顔を二度見する。
驚きのあまり言葉が出てこない。
思い出したのを察知したヒソカは満足そうに満悦の笑みを浮かべていた。
「もしかして、あの時助けてくれた青年‥がヒソカだった？」
否定して欲しいという気持ちが情けなく湧き上がる。
あの時助けてくれた青年と、楽しそうに人を殺してるヒソカを同一人物と思いたくはない。
「そうだよ♣︎やっと、思い出してくれた❤︎」
その一言によってAは突然殴られたような衝動を受けた。
私の中で何かが音を立てて崩れ落ち。
怒りに似た感情が体の中に突き上げてくるのを覚える。
「あの時は助かりました。ありがとうございました。それじゃあ」
感情とは裏腹に淡々した口調で告げヒソカをその場に残し早歩きで来た道を戻ろうとする。
衝撃的な再会と、衝撃すぎる真実を受け止めきれずにいた。
「んーなんでそんなに怒ってるのかな？」
後を追うようについて来るヒソカを口を閉ざし沈黙を守る。
足音が迫り前触れもなく進路を立ち塞がれる。
横をすり抜けようとするが腕を強く捕まれ。
抵抗するが引きずり出すように体ごと引かれ振り向かされる。
「離して‼︎じゃないと‥」
もがいても、ヒソカの手はびくりともしなかった。
肌白い指が皮膚に食い込む。
Aの抵抗などまるで意に介さず力強く引き寄せられる。
ヒソカの顔面に一発叩き込むために勢いよく振り向く。
しかし、それは叶わず乾いた音がだけが残る。
Aは硬直した。
「‥ツッ⁉︎」
自分を見つめるヒソカの顔が間近にあった。
あまりの近さに頭が真っ白になる。
「なぜ、ボクから逃げようとする？許さないよ♦︎」
琥珀色の目は、心まで見透かそうとするようにAの目を覗き込む。
ヒソカの手が伸びてAの頬に触れた。
ヒソカの瞳に囚われる。
囚われて、逸らせなくなってしまう。
ラッキーカラー
あずきいろ
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カラス - ヒソカたまらん、、更新楽しみです待ってますー (2021年9月3日 4時) (
レス) id: 2cdebcf1aa (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - めっっちゃ萌えます‥！！ヒソカの変態っぷりも良いですし出会い方やストーリーがめっちゃ好きです‥！！(*≧∀≦*)ぜひ更新よろしくお願いします！m(_ _)m (2019年8月13日 0時) (レス) id: cdff23c672 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ(プロフ) - フェイタン天使さん» ありがとうございます！！やる気が出て更新しました、笑 良かったら引き続き読んでください！よろしくお願いします(_ _) (2017年9月6日 3時) (レス) id: 427ac8eeed (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - ヒソカあああああああああああ！！！優しい少年の方も萌えたけど、今の変態ヒソカの方も十分に萌えます！！更新待ってますw (2017年9月5日 22時) (レス) id: 36a76390b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹枝六花 | 作成日時：2017年8月24日 23時
