015・唐突過ぎて ページ17
体勢を戻し片手と足を地面に擦り合わせ踏み止まる。
青い髪に奇抜な服装。
違いない、あれはヒソカだ。
元の静けさに戻りせせらぎのようなかすかな音の中、神経を張り巡らせる。
蒼い瞳がぐるりと見渡し対敵を探す。
一瞬、視界に微かに捉えた影。
つま先に力を入れて力強く地面を蹴り付けた。
障害物である木々を稲妻のよう避け後を追いかける。
一気に距離を詰め寄ると攻撃のチャンスを伺う。
前から飛んくるトランプを小刀で両サイドに弾くと音を立て木が倒れ、同時にひと蹴りがAを襲う。
Aは左腕だけでそれを受け流す。
逆の手で小刀を投げようとすが、空中で態勢を変えたヒソカによって蹴り払われる。
「ッ‥‥‥」
右側に逃げようとするがさっき倒れた木によって逃げ場を失い、後方に逃げるが死角からトランプが迫る。
新たに生み出した小刀で弾くが全て防ぎきれず一枚のトランプがマントこど木に突き刺さり縫いとめられる。
自由な左手で引き抜こうとすが抜けず身動きが取れない。
「
見上げると、ヒソカがほくそ笑み視野をさえぎるように立ちはだかる。
Aは目じりを険しく吊り上げて睨みつけ笑ってみせる。
「私に何か用でも‥?戻らないと不合格になるよ」
「試験より君と遊んでる方がよっぽど楽しい♣︎それに"後でね"って言ったじゃないかい❤︎」
「そう言えば記憶戻ったのかい?」
瞬間的に面を食らったかのように目を見開く。
「何故‥?あなたがそんな事聞くの‥?」
ヒソカに記憶喪失だと話した覚えはない。
ハンター試験で知る者は誰一人としていない。
なのに何故?
キッと殺気を孕んだ視線で睨みつけ警戒を強める。
「ククク、いいねその瞳❤︎ゾクゾクするよ❤︎」
神経という神経に寒気が走り、逃げ出そうとするが全く動けない。
気が付けば息づかいが聞こえるほどヒソカの顔が間近に。
殺される。と思い咄嗟に目を瞑り息を止めた。
静寂。
訪れない痛みに、目を開けるとヒソカはトランプを簡単に引き抜き汚れたマントを叩いていた。
状況が理解出来ず茫然と突っ立ってると視線がぶつかる。
「この顔に覚えはない?それともまた記憶喪失にでもなのかい?」
思わぬ言葉にAは目を見開いた。
いったい何のことかと考えるが検討がつかない。
「何言ってるか分からないだけど‥‥」
ラッキーカラー
あずきいろ
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カラス - ヒソカたまらん、、更新楽しみです待ってますー (2021年9月3日 4時) (レス) id: 2cdebcf1aa (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - めっっちゃ萌えます‥!!ヒソカの変態っぷりも良いですし出会い方やストーリーがめっちゃ好きです‥!!(*≧∀≦*)ぜひ更新よろしくお願いします!m(_ _)m (2019年8月13日 0時) (レス) id: cdff23c672 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ(プロフ) - フェイタン天使さん» ありがとうございます!!やる気が出て更新しました、笑 良かったら引き続き読んでください!よろしくお願いします(_ _) (2017年9月6日 3時) (レス) id: 427ac8eeed (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - ヒソカあああああああああああ!!!優しい少年の方も萌えたけど、今の変態ヒソカの方も十分に萌えます!!更新待ってますw (2017年9月5日 22時) (レス) id: 36a76390b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:樹枝六花 | 作成日時:2017年8月24日 23時