014・諦めは心の養生 ページ16
丸焼きを提供するとブハラは一瞬にして70頭を食べ尽くした。
「可笑しい‼︎‥‥妙だぞ」
膨れ上がった腹を見てクラピカは不審そうに眉を寄せ困惑した表情を見せる。
それもそうだ。
明らかに奴の体積より食べた量の方が多い。
あれだけの量が胃の何処に入るのか不思議でならない。
「甘いわねーアンタ。まーしかたないわね」
メンチは採点に不満らしく満足してるブハラにあれこれ文句を言いつける。
「2次試験の後半。わたしのメニューはスシよ‼︎」
聞きなれない単語に一同静まり返り次第に騒めく。
「最大のヒントをあげるわ！スシでも、ニギリスシしか認めないよ！」
スシでもニギリスシか‥‥。
食べたことはないが小さな島国の民族料理だったはず。
目の前に準備されてる飯櫃に入った白飯、幾つかの包丁とまな板、そして調味料。
Aは調味料を手に付け舐めてみる。
すっきりとした酸味と程よい旨み。
「これは、お酢？」
思い出した。
メシを一口サイズの長方形に握ってその上にワサビと魚の切り身をのせた料理だ。
チラッとメンチのほうを見てその場を離れようとした。
「Aどこ行くんだよ？」
キルアの声に足を止めて振り返る。
「ん？さっぱり分からないから気分転換よ」
「お、おう─」
口から出まかせの嘘を並べ色っぽい笑顔でにっこり笑い1人会場を後にする。
森林の奥で川を見つけ、冷たく気持ちいい水をすくい上げ顔を洗う。
「来年また来るか‥‥」
小さなため息を吐き弱々しくてほとんど聞き取れない声で口にする。
10年修業してやっと一人前と言われるスシを、いかにも味で採点しますみたいな顔をしてるメンチから美味しいって言わせるなんて素人の私達じゃ無理。
あのまま試験を行っても誰も合格はしない。
「ふう、気持ちい」
濡れた前髪の毛先から雫が滴り落ちた。
タオルを取り出し顔を拭く手が止まる。
「誰…⁈」
鋭い刃物のような視線を背中に感じた。
氷の小刀を生み出し構え気配がある茂みに投げ飛ばす。
近寄るが、投げた小刀は木に深々く刺さっているだけだった。
「‥‥？」
勘違いかと思いつつ突き刺さった小刀を抜こうとした刹那。
背後から目もくらむほどの早さで現れ。
一息に距離をつめ気味悪く笑い私にトランプを飛ばす。
「やぁ❤︎」
寸前のところで身をかわす。
空中で捻るような姿勢から小刀を放つ。
が、命中することはなく空を切り木に突き刺さる。
ラッキーカラー
あずきいろ
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カラス - ヒソカたまらん、、更新楽しみです待ってますー (2021年9月3日 4時) (
レス) id: 2cdebcf1aa (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - めっっちゃ萌えます‥！！ヒソカの変態っぷりも良いですし出会い方やストーリーがめっちゃ好きです‥！！(*≧∀≦*)ぜひ更新よろしくお願いします！m(_ _)m (2019年8月13日 0時) (レス) id: cdff23c672 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ(プロフ) - フェイタン天使さん» ありがとうございます！！やる気が出て更新しました、笑 良かったら引き続き読んでください！よろしくお願いします(_ _) (2017年9月6日 3時) (レス) id: 427ac8eeed (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - ヒソカあああああああああああ！！！優しい少年の方も萌えたけど、今の変態ヒソカの方も十分に萌えます！！更新待ってますw (2017年9月5日 22時) (レス) id: 36a76390b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹枝六花 | 作成日時：2017年8月24日 23時
