優しい人 ページ33
「…大丈夫?
そんなとこで泣いてたら風邪ひくよ
なんかあったの?」
声がしたほうを向くと
黒いジャケットに黒マスク茶髪で短髪だけど
どこかオーラのある男性が立っていた
待って、この人、知ってる…
「君、Aちゃんでしょ??
俺、わかる?」
私のほうを見ながらゆっくりとマスクを外した男性
いや、目元だけでも充分わかっていた
「今日はジュンと遊びに行ったんだよね?
でも、泣いてる
楽しくなかった?」
私の目の前に立つ男性は
私がよーーく知ってる人物
ハニオッパ…ジョンハンさん
心臓がバックバックで言葉がうまく出ない
咄嗟に彼からの質問に勢いよく頭を横に振る
ジュ、ジュン君と会ったことが楽しくなかったわけがない…!
JH「あ、楽しかったのね
じゃあ、私生活でなんかあったから泣いてるんだ
まぁ、俺でいいなら聞くよ」
Aちゃんの後ろのベンチ俺のお気に入りの場所だから
と言ってなははと乾いた笑い方をする
凄い、夢みたいだ
芸能人のプライベートに偶然出くわすなんて(しかも推し)
私は前世でどんな得を積んだのだろう
それよりも今日1日の嬉しことと悲しいことの落差が激しすぎてどう対処したらいいのかわからない自分がいる
JH「ここにしゃがんでてもあれだし、ベンチ行こうか」
“人目もあるしね”
そう言われおとなしく2人、ベンチに移動し腰掛ける
ちゃんと配慮できる推し、素晴らしい！やっぱり中身も最高!
なんてテンションが上がってて思うけど内心、推し様の隣に座ることもおこがましいと思うし
ましてや、メイクもボロボロになってうまく笑えていない状態の自分を見られるのは恥ずかしい
JH「で、何があった?
あ、はいこれサイダー
飲める?」
「あ、あああ、ありがとうございます!!」
えぇええ、こんなの飲めないよ
JH「ちゃんと飲んでね」
「え、エスパー??」
JH「…いやぁ、Aちゃんって面白いね
全部口に出てたよ」
思わず、口を手で押さえる
心の中を読まれたのかと思って焦った
だってジョンハンさん超能力とか持ってそうだし…
隠したい自分の弱い部分
でも、何かあったときは人の意見を聞くことが大事なのかもしれないな
ふさぎこんでちゃ何も始まらないってどっかの誰かが言ってた…
「あの、ですね
実は…私さっき浮気現場を見ちゃって」
＿＿＿＿
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naginao(プロフ) - ももかさん» 本当ですか!あぁ、良かったです...!!(泣)そんな、嬉しいお言葉を頂けて本当に感謝しか無いです…。更新頑張りますね!コメント、ありがとうございます!! (2021年1月31日 19時) (
レス) id: 75fb9f73cf (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 最新話見れてます！ naginaoさんが書く小説が大好きです！これからも応援してます！ (2021年1月31日 19時) (レス) id: 4ad4e81827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：naginao | 作成日時：2021年1月31日 18時
