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たかが授業の試合。
負けたら即ゲームオーバーの、インターハイや全国をかけた大事な試合という訳じゃない。
だけど、優劣を決める勝負事なのには変わりなくて、案外負けず嫌いな私も、相手も、熱くなっていた。
一瞬の事だった。
相手がシュートしたボールがリングに跳ね返されて私はそれを取ろうとした。
決して、無茶な行動ではなかった。
私に背中を向けているマークを突破する事が出来ればボールを取ることなんて私には容易なことだった。
普段のように気配は消していない。
マークの子も、頭の後ろに目が着いていなかっただけ。
私が前に出ようと片足を上げ、私を支えるものが片足だけになった時。
マークの子がボールを見つめたまま後ろに下がって来て、勢いよく私の体と衝突した。
その一瞬の出来事に私は反応出来ずバランスを崩し、床につけていた片足からグキッという嫌な音が響き、私は崩れ落ちた。
『い"っ』
私が濁った声を上げると、審判の子が「大丈夫！？」と試合を一時中断した。
一緒に試合をしていた子達も、観戦していた子達も、体育の先生もわらわらと私の周りに集まってきた。
心做しか、もう片面にいる玲王の同級生達も「なんだなんだ」と好奇の目で見ている気がして、やめて欲しかった。
こういう時、心配してくれるのはありがたいけれど大勢で来られると惨めで恥ずかしいだけだから……。
「凪、どうした？」
体育の先生が私の前にしゃがんで事情を聞いてきた。
『足……捻っただけです』
あくまでぶつかった子は悪くないというように。
たまたまあの一瞬で私が片足だけで自分を支えている状態だった。
たまたまマークの子があの一瞬に後ろに下がってきただけだった。
両足が床についていたらバランスも取れて私も倒れる事はなかったし、マークの子もあの密集したゴール下で足がもたついたのかもしれない。
仮にその子が守備のつもりで、それか故意でやったとしても、私がバランスを崩しやすい片足だけだった事なんて、それこそ頭の後ろに目でも着いていない限り私の前にいた子が振り返らずにそんなあくどいこと出来るはずがない。
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にゃんころぴー(プロフ) - 咲夜（さくや）さん» 更新しました！！続編が出来るまで気長に待っていてください！更新頑張ります!! (10月4日 4時) (
レス) @page50 id: fb697037df (このIDを非表示/違反報告)
咲夜（さくや）(プロフ) - 続き楽しみにしています。更新頑張ってください (10月3日 8時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころぴー(プロフ) - なななさん» お待たせしました！！長い間待ってくれてありがとうございました！ (2023年3月21日 14時) (レス) id: fb697037df (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 更新待ってましたぁぁぁ！最高です！！！ (2023年3月20日 23時) (レス) @page25 id: c932391468 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころぴー - 早桃さん» 読んでいただきありがとうございます！週4で小テストがあるので更新速度は亀さんですが、沢山更新出来るように頑張ります！！(ง •̀_•́)ง (2023年1月17日 8時) (レス) @page1 id: 1659dd201e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんころぴー | 作成日時：2023年1月7日 16時
