存在意義のない少女

泣くぐらいの幸せを手前に ページ47

太「それじゃ準備はいいかい？」




貴「はい。」




太「相手が中也なのは腑に落ちないけど、幸せにしてもらうんだよ。」




貴「太宰さんがいたから此処に私がいるようなもの。私を拾って頂き感謝してます！」




そして太宰さんの腕に私の腕を絡ませる。




そして一歩、また一歩と歩みを進める。




太宰さん



芥川先輩




紅葉の姐さん




樋口さん




首領




探偵社の皆さん




私を支えてくれたみんなの顔を目に焼き付ける。




そして中也さんの側へ。




ベールをあげられると中也さんの顔がよく見える。




なんだか今日は一段とカッコいい。





神父「新郎、貴方は如何なる時も新婦を愛し続けると誓いますか？」




中「はい、誓います。」




神父「新婦、貴方は如何なる時も新郎を愛し続けると誓いますか？」




貴「はい、誓います。」




そして神父の「誓いのキスを_____。」と云う合図で私と中也さんは向き合う。




貴「中也さん、愛してます。」




中「絶対泣くぐらい幸せにしてやるよ。」




そして私と中也さんの距離は0センチになった。

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