初恋の終わりの音 ページ42
目の前を歩く芥川先輩に声を掛ける
芥川先輩はこっちを向かずに立ち止まった。
もう、私のことほんとに嫌いになったのかな
芥「A、お前は僕の事が嫌いか？」
貴「へ…？」
斜め上の話の切り出しに少々フリーズしてしまう
貴「クスッ….芥川先輩の事なんて嫌いなんか
なったりしませんよ。まぁ、私が倒れる前のお話はショックでしたけど…。」
芥「その倒れたという話は僕の方には回ってこなかった。知らないままで済まなかった。」
貴「大丈夫ですよ。というか、本当に先輩は謝りすぎですよ。」
先輩は少し安堵した(風に私は見えた)ように息を一つして「そうか」と、一言つぶやいた。
それにこちらこそ、こんな部下で『ごめんなさい』って伝えたいのに。
すると先輩が少し重々しく「A。」と云った。
芥「A、僕はお前の事が好きだ。まだ僕の事が好きなら恋仲になってくれ。」
貴「えっと、その…。
ごめんなさい。私はな_________」
芥「中原幹部か？」
全てを見透かしたように私の好きな人の名前を呟いた。
貴「….はい。」
私は観念したかの様に答えた。
前までは好きだったのに。
どうしてこんなにも通じあう事が遅くなったのだろう。
私がもっとアタックしてれば芥川先輩は気づいてくれた？
_____________ううん、これはもう決まっていた運命なんだ。
やばい、涙が出てきて視界最悪。
芥川先輩の顔綺麗に見えないよ。
貴「確かに私は芥川先輩とやった初任務____________親を殺したあの日から、先輩の事が好きでした。でも、もう憧れでしかなくて…もう芥川先輩の事を恋愛の好きとは見れなくなったんです。」
芥「事が遅かったという事か。」
貴「ごめんなさい。」
芥「別に構わん。ただ以前の関係に戻れたら其れで良い。中原幹部とは上手くいくといいな。」
貴「はいっ！いつまでも芥川先輩は私の憧れです。」
そうして私の初恋はこうして終わった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 85人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きな粉餅(プロフ) - akarich7さん» ありがとうございます！また他の作品を作ったらお願いしますね！(*^_^*) (2016年11月8日 10時) (
レス) id: 7d3292c1c4 (このIDを非表示/違反報告)
akarich7(プロフ) - 中也さん本当にかっこいいです！！ほかの作品でも、頑張ってください！！応援してます（＾ｕ＾） (2016年11月3日 20時) (レス) id: 52ee79d13e (このIDを非表示/違反報告)
きな粉餅(プロフ) - 華奈さん» 中也さんですね！了解いたしました！中也さんほんと人気ですね！！笑笑 (2016年8月18日 19時) (レス) id: 7d3292c1c4 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉餅(プロフ) - 美希乃さん» 中也さんですね！！応援も書いていただきありがとうございます！励みになります！(*^o^*) (2016年8月18日 19時) (レス) id: 7d3292c1c4 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉餅(プロフ) - 詩歌さん» ありがとうございます！細かくシチュエーションも書いていただき嬉しいです！(*^^*)参考にさせて頂きます！ (2016年8月18日 19時) (レス) id: 7d3292c1c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きな粉餅 | 作成日時：2016年6月25日 21時
