日常25。 ページ26
敦の提案により、次のアトラクションはコーヒーカップに決定。
国木田「アトラクションにスムーズに乗り込めるよう予め組み分けを決めておくか」
順番待ちしているうちに私達は三組に別れるとにした。
全員で九人。つまり三人一組を作る事となる。
一組目。敦、鏡花、賢治。
二組目。谷崎、与謝野、乱歩。
そして三組目____
『なァ、なんで?』
____太宰、国木田、志賀。
『…誰も得しない、一番花のない面子。」
国木田「やめろ」
太宰「しょうがないじゃない。話し合いの結果なんだから」
国木田「話し合いというか唯余った者同士だがな」
『ぼっちの寄せ集め?』
国木田「やめろそうとは言っていない」
・
列はどんどん進み、ついに私達の番となった。
…が。
「はーい、此処からは次のご搭乗でーす」
私達三人の前で切れてしまった。
谷崎「切れちゃいましたね。国木田さん達、お先です!」
「ああ、行って来い」
敦達の組、谷崎達の組がティーカップに乗って行った。
「惜しかったね、あと一組」
『まあ良いじゃねェか、次確実に乗れるんだから』
「それではアトラクションを開始します!真ん中のバーを回すとカップが回ります」
ブーッ
アトラクション開始のブザーが鳴った。
だがこれは地獄絵図の始まりを告げる物でもあった。
・
敦「あああああああ賢治くんバー折れるダメダメダメああああああ!!!」
賢治「あっ」
鏡花「まずい、止まらない」
敦「だから言ったじゃんんんんんん!!」
「「『………。』」」
国木田「後で謝りに行くか」
『賢治…腹減ってたんだな」
太宰「二人とも、あっちの方も色々とエグいよ」
太宰が指差した。
谷崎「乱歩さん…僕酔ッてきちゃいました…うっぷ」
与謝野「おやおや谷崎、楽にしてやろうか?」
谷崎「え、与謝野さんそれどういう、ッてなんでカッターナイフ持ッてるンですかあああ!!」
与謝野「暴れるんじゃないよ谷崎、ジッとしてな」
谷崎「これを血のカップにしないでええええ!!」
乱歩「あははははっ」
「「『………。』」」
太宰「全力で他人のフリしようか」
『最低だな』
太宰「ほら…、凄いよ周りの人の冷たい視線」
『よし、他人のフリするか』
国木田「最低だな」
私たちは呆然とその風景を眺める事しか出来なかった。
国木田「…お疲れ様」
敦「もう当分の間ティーカップは見たくないです」
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こたく(プロフ) - 有栖川.さん» ヒェェ本当だ!!!教えてくださってありがとうございます( ; ; ) (2020年3月3日 16時) (レス) id: 3d133b905d (このIDを非表示/違反報告)
有栖川.(プロフ) - 日常45。と日常46。で"釦"が"牡丹"になっております。気づくのが遅くてすみません。 (2020年2月6日 19時) (レス) id: aa7e31ea9e (このIDを非表示/違反報告)
こたく(プロフ) - クロッキーさん» なんとなんと、受験生のお方ですか…!これから辛い時期が続いてしまうと思いますが、そんな時の励ましになれるような小説を目指します!!ファイトです!! (2019年6月16日 23時) (レス) id: 3d133b905d (このIDを非表示/違反報告)
クロッキー(プロフ) - 夢主ちゃんの性格好き……!今年受験生なのでこの小説を見て、頑張りたいです!更新頑張って下さい>< (2019年5月2日 23時) (レス) id: 3248997e70 (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 麦ちゃん さん» おめでとうございます! わああっ…とてもとても嬉しいです、本当にありがとうございます! これからも読んでくださっている皆様を笑顔にできるよう励みます。完結までお付き合い頂けると幸いです! (2019年5月2日 11時) (レス) id: 3d133b905d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたく | 作成日時:2018年5月23日 20時