渚のエトランゼ (ページ9)

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『………で、ここが風呂、こっちがトイレ。風呂は入ってるとき札かけといて。じゃないと皆入ってきちゃうから(笑)』

「わかった、札は必須…」

『嶺亜くんの部屋はここ、勝手に入らないように。ノックは絶対！(笑)』

「え、そうなの？(笑)」

深田くんは丁寧に家の中を案内してくれる

3階建ての大きな家、お風呂も1人で入るには大きすぎると感じてしまうほどの大きさだった

嶺亜くんもこんなところで一人暮らしなんてしたくなかったのかな

やっぱり誰かしらいた方が寂しくない

『2階は俺達の部屋。ここが湧くんとうっちーくん、隣が檜山くんと黒田くん。前が織山くんでその横が俺。で、一番奥がAちゃんの部屋。あ、Aちゃんの前の部屋は空き部屋』

「2階に部屋が集中してるんだね…」

『そう！何かあったら叫べば誰かが気付くから。何かあったら叫んで(笑)』

「それは確かに良いかも(笑)」

『ちゃんとそれぞれの部屋に鍵ついてるから不安だったら部屋にいる間閉めてて』

ここがAちゃんの部屋ね、と開けられた扉から中に入ると、あるのはりんちゃんが運んでくれた私の荷物とベッド、クローゼット、机、棚と比較的シンプルな状態だった

変にごちゃごちゃしてないから過ごしやすそう

しばらくここにお世話になるんだと思ったら、なんだかワクワクした