｜21｜side.A ページ22
side.A
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ごめんなさい、ごめんなさい、
と泣きながら繰り返すにの の背中を
俺も涙を流しながら、何も言わずにただ擦る。
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翔「……ッ…、ニノは、悪くないじゃん、」
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そんな中、俺が言えなかった台詞を
翔ちゃんが嗚咽混じりに発すると
にのはフルフルと首を振りながら
リーダーの腕にしがみついて今度は静かに泣いた。
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和「………ッ、…、やだ、…おおのさ、ん……」
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それから、どのくらい時間がたっただろう。
数分なのか、
はたまた数十分なのか、
自分ではもう分からなかった。
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そんな時に後ろにいた事務所の人が
きまり悪そうに「すみません」と呟くけれど
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その言葉にも当然 にの は顔をあげないし、
松潤は俯いたままフリーズしていて、
翔ちゃんはボーッとただ一点を見つめている。
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こんな時に1番冷静さを保てるのは
きっとリーダーだけど、
こんな状況下ならそんな事も言ってられない。
"だったら俺がなんとかしなきゃ"
そう思って、涙をはらい落とすと
『……ん？』
精一杯、普通なフリをしてそう返事をした。
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事「あの時、機材にぶつかったアシスタントの方が
直接謝りたいと言ってるらしいんですけど…」
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相「…今の大野さんには会わせられない…かな、
お互いに良くないと思う、
ウチの社長のとこ行ってもらえるかな？」
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事「分かりました。」
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思っていた以上に
スラスラと言葉が出てきてまずは自分が驚いた。
弱っちい俺の頭でよく考えたと思うよ、我ながら。
これってあれかな？
火事場の馬鹿力みたいな、ね。
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『………………っ、』
なんとかポジティブに考えようとするけど、
そんなすぐに感情を切り替えられるはずもなく
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また溢れそうになった涙を堪えて
俺は静かに上を向いた。
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匿名 - 更新ありがとうございます。今後の展開が私には少しキツそうなので、ここ迄で失礼致します。ありがとうございました。また別のお話で拝読できれば嬉しいです。 (2018年11月14日 2時) (
レス) id: 0d8c7ad3a4 (このIDを非表示/違反報告)
みーなん(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！これからも更新応援してます！ (2018年11月13日 17時) (レス) id: 46a46eea95 (このIDを非表示/違反報告)
＊カナ＊ - 雨さーん！更新待ってます！お忙しいとは思うんですが、頑張ってください！ (2018年8月18日 20時) (レス) id: 3c617c84ef (このIDを非表示/違反報告)
＊カナ＊ - 更新、待ってました(^^)これからも楽しみにさせていただきます！頑張ってください(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2018年7月12日 23時) (レス) id: 3c617c84ef (このIDを非表示/違反報告)
＊カナ＊ - こちらこそ素敵なお話をありがとうございます(*^▽^*)応援しております！ (2018年6月6日 18時) (レス) id: 3c617c84ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨 (ame) | 作成日時：2018年4月29日 21時
