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翔「…………あ、」
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病室に入って目に入ったのは、
包帯を巻かれて横たわる大野さんと
［いかにも泣きました］とすぐに分かるほど
腫れた目をしている翔さん、
そして事務所の偉い人数名が、
神妙な表情でその場に立っていた。
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翔「足の骨、折れてて、頭強く打ったって……」
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どんどん声が小さくなってゆく翔さんに
「だいじょうぶ、なの？」と相葉さんが問うと、
翔「……あとで担当医、来るから、」
俯きがちに彼はそう言った。
首を縦に振らないその姿を見て、
大野さんがどういう状態なのか
容易に想像することが出来てしまう、
そんな自分が嫌だった
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…コンコン。
たまたまなのか、狙ったのか、会話の途切れた丁度良いそのタイミングで扉を鳴らすと
入ってきたのは白衣を纏った若い男の人。
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医「大野さんの担当医となりました、小林です。」
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こちらに向かって深々とお辞儀をするから
俺達もつられて頭を下げた。
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その後、全員がパイプ椅子に座ると
担当医はタブレットのような機械に
大野さんの脳の写真を写して、
彼の状態について細かい説明を始めた。
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この白い部分が何だとか
大野さんは大脳がこうだとか
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混乱した俺の頭では理解できないような
専門的で難しい話を一通り終えると
担当医は軽く咳払いをしてから
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医「今後のことは目覚めてみないと分かりません。
……ただ、ずっとこの状態が続くという可能性も
決して少なくないです。」
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そう冷たく言い放った。
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その一言で、場の空気が固まり
みんなの顔が強張っていく。
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もちろん俺も例外でなく、
サーッと血の気が引いて表情筋が機能を止めた。
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『……ずっと、このまま？』
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匿名 - 更新ありがとうございます。今後の展開が私には少しキツそうなので、ここ迄で失礼致します。ありがとうございました。また別のお話で拝読できれば嬉しいです。 (2018年11月14日 2時) (
レス) id: 0d8c7ad3a4 (このIDを非表示/違反報告)
みーなん(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！これからも更新応援してます！ (2018年11月13日 17時) (レス) id: 46a46eea95 (このIDを非表示/違反報告)
＊カナ＊ - 雨さーん！更新待ってます！お忙しいとは思うんですが、頑張ってください！ (2018年8月18日 20時) (レス) id: 3c617c84ef (このIDを非表示/違反報告)
＊カナ＊ - 更新、待ってました(^^)これからも楽しみにさせていただきます！頑張ってください(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2018年7月12日 23時) (レス) id: 3c617c84ef (このIDを非表示/違反報告)
＊カナ＊ - こちらこそ素敵なお話をありがとうございます(*^▽^*)応援しております！ (2018年6月6日 18時) (レス) id: 3c617c84ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨 (ame) | 作成日時：2018年4月29日 21時
