【俺だって褒められてぇ時もある】1 ページ5
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エルヴィンに頼まれていた書類の山を渡しに来たんだが、新兵と取り込み中だった。
話が終わるまで、壁に背をもたれ、腕を組みながら待っていた。
「日頃の訓練の成果が出てきているな。凄いじゃないか！これからも成長を期待している」
「ありがとうございます！！期待に応えれるよう、努めます！エルヴィン団長、リヴァイ兵長、
失礼します！！」
新兵は敬礼すると、深々と頭を下げ、団長室を後にした。
「リヴァイ、待たせたな」
「いや」と言って、書類の山をエルヴィンに渡す。
「今の新兵・・・有望なのか？」
「いや。努力は認めるが、成績は中の下といったところだ。なぜだ？」
「・・・ずいぶんと褒めていたからな」
俺の疑問にエルヴィンは笑って答える。
「彼は、褒めて伸びるタイプだと思ってね」
「・・・・ほう」
そうか。
そういう指導法もあるのか。
「世の中には、褒めて伸びるタイプと叱って伸びるタイプがいる。彼は前者だと判断したんだ」
「・・・そうか。・・なぁ、エルヴィン。俺はどっちだ？」
「お前か？・・・・ううん・・。どちらかというと、後者じゃないのか？」
なんだと？
叱られて喜ぶ馬鹿が、どこにいる。
「・・・そんなことはない。そうだ、エルヴィン。試しに俺を褒めてみろ」
不服そうな面してやがる。
「・・・わかったよ。・・・・リヴァイ！お前はいつも私が渡す大量の書類を、神業とも言える
スピードで仕上げてきてくれるな！素晴らしい！！ありがとう！！」
「当然だ」
「・・・・・・・・」
「どうした」
「いや、何だか、褒めがいがないような気がしてね・・・」
「・・・俺もお前に褒められても、どういうわけか、まったくやる気が出ねぇ」
エルヴィンは小さく溜息をつくと、「まあ、嘘ではない。感謝している」と言って頷いた。
団長室を出た俺は、考えを巡らせる。
俺が思うに・・・・
褒められる相手が駄目なんじゃねぇのか？
俺が褒められたい相手でなければ、意味がねぇ。
A・・・・。
そうだ。
俺は、Aに褒められてぇ。
だが、露骨に「褒めてくれ」と言うのも何か違う気がする・・・。
チッ・・・。
どうすればいい。
モヤモヤした気分で食堂の前を通りかかった時、中からAの声が聞こえてきた。
何となく、中に入らずに立ち聞きする。
「・・・それでね、そのケーキが死ぬほど美味しかったの！！」
・・・・・コレだ！
ー続くー
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凪沙(プロフ) - にんじんさん» にんじんさん、コメありがとうございます！団長は熱血天然な感じになっちゃいます（笑）(*´Д｀*) (2017年12月24日 1時) (
レス) id: 28ac3c9ea9 (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - エルヴィン団長なんかカワイイ！ｗｗｗ (2017年12月24日 0時) (レス) id: 1018656ff9 (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - かなんさん» かなんさん、コメント凄く嬉しいです！ヽ(；▽；)ノそのセリフは...ケーキ作りかな？何かと間違っちゃう兵長です/////よかったら続編もよろしくお願いします(=´∀｀)頑張ります！ (2016年12月11日 0時) (レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)
かなん - 「・・・選択を間違えたか」ってとこにかなりツボりましたwww (2016年12月10日 22時) (レス) id: 47873baf47 (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - サハラさん» そんな〜！///(＊´Д`＊)気に入って頂けるよう頑張ります！...突然、あらぬ方向に行くからなぁ..兵長（笑）お待ちくださいねっ♪ (2016年4月23日 20時) (レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)
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