【私だってすべてを放棄したい時もある。ーエルヴィン団長の決断ー】5 ページ37
・
ジャン・キルシュタイン。
私の姿を見るなり、出て行ってしまったな。
だが、
彼の行動の原因は私にあるのだからな。
それはすなわち・・・
私が『エルヴィン・スミス』の放棄に成功したという証！
この調子で、私は今日一日、ストレスから解放させてもらおう。
･゜ﾟ･**･゜ﾟ･**･゜ﾟ･**･゜ﾟ･**･゜ﾟ･**･゜ﾟ･**･゜ﾟ･**･゜ﾟ･**･
コンコン。
・・・フフフ。
誰か来たな？
解放感に溢れ、何だか楽しくなってきてしまったのだ。
しかし、またすぐに出て行ってしまうかもしれないな。
「入りたまえ」
ガチャ。
「・・・おい。エルヴィ・・・・・」
リヴァイだったか。
取りあえず、反応はイマイチ薄いが、穴が開くほど私を凝視しているな。
(・・・何だ、コイツの有様は。クソッ・・・どういう状況だ？)
「か・・・会議の資料を渡すと言っていたな」
「ああ、コレだ。持っていってくれ」
「・・・・ああ。了解だ・・エ、エルヴィン」
リヴァイめ。
普通を装って、様子を伺っているな？
滲み出てしまっているぞ。
よし。
少し、私の『決断』について触れてやろう。
リヴァイのおかげで、だらしなさが足りなかった事にも気づけたのだし。
「ところでリヴァイ。最近はどうだ？何か変わった事は無いか？」
(・・・変わった事だと？今がまさにそうなんだが)
「・・・いや、特にねぇ」
「そうか。・・・リヴァイ。実は私は、ある『決断』に迫られてな。ソレを実行している最中
なんだ」
「・・・・ほう。そうか」
(エルヴィン・・・てめぇ、何が言いてぇんだ。その姿が、『決断』に必要って事なのか？)
ううん。
どんどん眉間の皺が深くなっていくな・・・。
「この『決断』は、かなりのリスクを伴うかもしれない」
(・・・だろうな)
「だが、真実を求めるには必要な事なんだ、リヴァイ」
「真実・・・だと？」
「そうだ」
これが、全てを放棄した私の真実の姿だ。
「・・・・・」
(・・・こんな阿保みてぇな格好で、巨人の真実でもわかるってのか・・・？こいつの事だ。
何か考えがあっての事なんだろうが・・・)
ん？
何か考え込んでいるな。
(・・・こいつは俺には見えない何かを見ている・・・・・いいだろう。ついていってやる、
エルヴィン・スミス・・・！！)
おもむろに、ジャケットを脱ぎ出すリヴァイ。
何だ？
どうした？
ー続くー
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凪沙(プロフ) - にんじんさん» にんじんさん、コメありがとうございます！団長は熱血天然な感じになっちゃいます（笑）(*´Д｀*) (2017年12月24日 1時) (
レス) id: 28ac3c9ea9 (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - エルヴィン団長なんかカワイイ！ｗｗｗ (2017年12月24日 0時) (レス) id: 1018656ff9 (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - かなんさん» かなんさん、コメント凄く嬉しいです！ヽ(；▽；)ノそのセリフは...ケーキ作りかな？何かと間違っちゃう兵長です/////よかったら続編もよろしくお願いします(=´∀｀)頑張ります！ (2016年12月11日 0時) (レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)
かなん - 「・・・選択を間違えたか」ってとこにかなりツボりましたwww (2016年12月10日 22時) (レス) id: 47873baf47 (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - サハラさん» そんな〜！///(＊´Д`＊)気に入って頂けるよう頑張ります！...突然、あらぬ方向に行くからなぁ..兵長（笑）お待ちくださいねっ♪ (2016年4月23日 20時) (レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)
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