【私だってすべてを放棄したい時もある。ーエルヴィン団長の決断ー】3 ページ35
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私はひとまずデスクに向かい、椅子に腰掛けた。
いつもと違い、尻に伝わるヒンヤリ感に身震いする。
姿勢を正し、デスクの上で手を組んだ。
さて。
団長としての職務は果たさなければな。
デスクに溜まっている報告書に手を伸ばした時。
ガチャッ。
バァーーーーンッ！！
「エルヴィン、いるか！？・・いたな！コレを見てくれ！ソニーとビーンの実験結果だ・・・。
興味深いデータが取れたよ・・・！報告書は後でまとめる。実験は続行していいよね！？」
「いいだろう。許可する」
「よっしゃああ！！イヤッホ〜〜イ！！」
「・・・・」
「この実験は必ず人類の大きな一歩に繋がるハズだ。じゃあエルヴィン、失礼するよ！」
「・・・・・・」
ガチャ・・バタン！
「・・・・・・」
私は一抹の不安を抱え、鏡の前に立った。
鏡に映るもう一人の私に問いかける。
「・・・君には何が見える・・・？『私らしさ』とは何だと思う・・？」
この姿を見ても、彼女はいつもと変わらぬ態度だった。
いや、別に構われず寂しかった訳ではない。
だが、無反応というのは・・・
まさか・・・
この姿に、何も違和感を覚えなかったということか？
なんという事だ！
私はまだ、『エルヴィン・スミス』を捨て切れていない・・・！！
全てを失う覚悟で、挑まなければならない。
必要なら大きなリスクをも背負う。
そうして戦わなければ、私は『エルヴィン・スミス』を放棄することはできないという事か。
我ながら、恐ろしい敵を作ったものだな・・・。
どうしたものか。
困った私は、気分転換に窓の外を眺めてみる。
朝から自主的に訓練に向かう兵士の姿。
あれは、リヴァイか・・・。
リヴァイは、ああ見えて、公私の切り替えが上手いようなのだ。
聞くところによると、恋人のAの前では、あの悪人面からは想像もつかない程甘えてみたり、
だらしない姿を晒しているという。
だらしなさ・・・。
もしや、私に足りなかったのはコレではないのか！？
思えば、ハンジが来た時も私は普段通りデスクにいたな・・・。
よし。
私は、勤勉さを放棄する！
しかし。
『だらしない』とは、どういう態度でいればいいのか。
とりあえず、デスクにいるのはよそう。
書類とペンを抱え、部屋を右往左往し、ふと目に止まったソファー。
ソファーに横になっているのはどうだろうか。
ー続くー
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凪沙(プロフ) - にんじんさん» にんじんさん、コメありがとうございます！団長は熱血天然な感じになっちゃいます（笑）(*´Д｀*) (2017年12月24日 1時) (
レス) id: 28ac3c9ea9 (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - エルヴィン団長なんかカワイイ！ｗｗｗ (2017年12月24日 0時) (レス) id: 1018656ff9 (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - かなんさん» かなんさん、コメント凄く嬉しいです！ヽ(；▽；)ノそのセリフは...ケーキ作りかな？何かと間違っちゃう兵長です/////よかったら続編もよろしくお願いします(=´∀｀)頑張ります！ (2016年12月11日 0時) (レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)
かなん - 「・・・選択を間違えたか」ってとこにかなりツボりましたwww (2016年12月10日 22時) (レス) id: 47873baf47 (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - サハラさん» そんな〜！///(＊´Д`＊)気に入って頂けるよう頑張ります！...突然、あらぬ方向に行くからなぁ..兵長（笑）お待ちくださいねっ♪ (2016年4月23日 20時) (レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)
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