【調査兵団温泉郷へようこそ!】5 ページ22
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温泉事件から数日後のある日。
「・・・A、今日の夜・・入らねぇか?・・・風呂の話だ」
リヴァイ兵長から待ち焦がれていたお誘いの言葉。
夜中に女湯をこっそり貸し切りにしてくれるんだって。
もうすぐ約束の時間。
部屋を抜け出す私。
楽しみなのと、ドキドキするのと・・・
それと少しだけ・・・・
ああっ、言えないよぉ・・・!!
そうこうしているうちに、もう着いちゃった。
渡されていた温泉の扉の合鍵で、中に入る。
脱衣所に、丁寧にたたまれた服がひとつ。
兵長のだ〜〜!!
それでも何となく不安なので、露天風呂に続く扉を少し開き、湯気の隙間から兵長の姿を捜した。
あ・・・・いた。
肘を掛け、湯船に浸かって目を閉じている兵長の端正な横顔。
で・・・頭の上には折りたたんだ白いタオルが乗せられてる。
なんで!?
でも、なんだか可愛いから・・・いっか。
「・・・Aか?」
「あっ、は・・はい!」
「あまり待たせると、のぼせちまうだろうが・・・早く来い」
「い・・・今、行きますっ」
とりあえず、服を脱いで・・タオルを巻いた。
・・恥ずかしい。
「・・・兵長、失礼します」
「・・・あぁ」
正面はさすがに恥ずかしいから、兵長の横に行き、肩までお湯に浸かる。
腰タオルしてくれてるみたい・・・ホッ。
それでも、鍛え上げられたしなやかな筋肉には、どうしても目がいっちゃう。
ドキドキうるさい鼓動が、温泉効果なのか、少し収まってきた。
「あったかい・・♪兵長・・温泉、気持ちいいです!」
「・・・そうか。なら、よかった」
いつもと変わらない兵長に安心して、その肩に身を預ける。
「あっ!兵長、見てください・・・星がいっぱい・・凄くキレイ・・・」
夜のカーテンには、満天の星空が映し出されていた。
兵長と一緒に、こんな素敵な夜空を眺められるなんて・・・
「流れ星にお願い事したいな・・」
夜空を見つめる私の頰に、リヴァイ兵長の手のひらが触れる。
「兵・・長・・・?」
「・・・俺の願いも叶えてくれるか?」
兵長の親指が私の唇の輪郭をなぞり・・・
ゆっくりと、重なるふたりの唇。
兵長の頭の上のタオルが、ポチャン・・とお湯に落ち、丸く波紋が広がる。
まるでそれが合図みたいに、ゆらゆら波打つお湯のリズムが、徐々に・・・激しくなっていく。
「へいちょお・・・っ」
「・・・俺のものでいてくれ・・A」
「・・ンっ・・・はい・・・♪」
ーENDー
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凪沙(プロフ) - にんじんさん» にんじんさん、コメありがとうございます!団長は熱血天然な感じになっちゃいます(笑)(*´Д`*) (2017年12月24日 1時) (レス) id: 28ac3c9ea9 (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - エルヴィン団長なんかカワイイ!www (2017年12月24日 0時) (レス) id: 1018656ff9 (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - かなんさん» かなんさん、コメント凄く嬉しいです!ヽ(;▽;)ノそのセリフは...ケーキ作りかな?何かと間違っちゃう兵長です/////よかったら続編もよろしくお願いします(=´∀`)頑張ります! (2016年12月11日 0時) (レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)
かなん - 「・・・選択を間違えたか」ってとこにかなりツボりましたwww (2016年12月10日 22時) (レス) id: 47873baf47 (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - サハラさん» そんな〜!///(*´Д`*)気に入って頂けるよう頑張ります!...突然、あらぬ方向に行くからなぁ..兵長(笑)お待ちくださいねっ♪ (2016年4月23日 20時) (レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)
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