【リヴァイ】俺だって惚れた女に甘えてぇ時もある。〈1〉【進撃・短編集】

【俺だって褒められてぇ時もある】7 ページ11

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「・・・A、実はな・・このケーキ・・・俺が作ったものなんだが・・・」

「ええっ！！？兵長が！？リヴァイ兵長の手作りだったんですか！？」

「・・・ああ」

「わあっ・・・凄ぉい！！凄いです！兵長っ・・・！！」


Aは目を丸くして驚いている。
反応がいちいち可愛いから困る。


「始めはな・・・お前に褒めて貰いたくて作り出したんだが・・・。途中から、お前が美味そうに
食べる姿を見たくなってな・・・」

「兵長・・・・」

「A、お前のためだけに作ったケーキだ」

「・・・嬉しいです、とっても・・・・」


Aの温かい手のひらが俺の髪に触れ、頰を滑り・・・顔を寄せるとキスをくれた。


「・・・ここ、いいか？」


俺はAの太ももをポンポンと叩き、合図を送る。
・・・何の合図かわかるだろ？

お前が頰を染めながら、コクリ・・と頷くのを確認すると、俺は柔らかく温かいお前の太ももに
頭を預けて横になる。


「・・・徹夜だったんじゃないですか？」

「・・・・あぁ？そういう事は、聞くもんじゃねぇ」


俺の額にかかる前髪を触りながら、悪戯っぽく微笑むお前。


「ふふっ。まだ少し時間があります。このまま寝てもいいですよっ？ご褒美です・・・」

「褒美か・・・・悪くない」


目を閉じ、Aの温もりを目一杯肌で感じる。

褒美なら、すでに沢山貰っている。
お前の笑顔をな。


「・・・なぁ、A。そんなに美味かったか？」

「はい！！美味しすぎて、ほっぺた落ちちゃいます」

「そうか・・・。なら、また作ってやる。今度は生クリームのやつはどうだ？」

「わぁ・・！それも美味しそうですねっ！！」


エルヴィン。
やはり、お前の見立ては間違っていたな。

俺はどうやら、『褒められて伸びるタイプ』だ。


・・・そうだろ？A。
楽しみにしていてくれ。


ーENDー

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