続・残酷なこの世界に愛を。【リヴァイ】【完結】

エピローグ 1 ページ26

揺らめくキャンドルの灯りに照らされた赤い道。

静寂に包まれるなか、私はその道をゆっくりと歩む。


沢山の思い出を心に刻みながら。



祭壇の前で待つあなたの元へ・・・ーー






夢にまで見た光景。

涙を堪え、向かい合ったあなたの瞳を見つめる。



私達は、お互いを愛し、信じ、一生を共にすることを誓い合った。





私はあなたの手を取り、薬指に誓約の証をそっとはめる。

あなたは私を一度見つめ・・・・

そして左手の薬指に淡く光る指輪をくれた。





指を掛け、ゆっくりと上げられる純白のベール。


ああ・・・私、どんな顔をしているんだろう。


緊張と喜びと・・・あなたへの愛で火照った頰に、優しく手のひらが添えられる。


少し震えている私の唇に・・・

あなたが誓いのキスを・・・・くれた。



溢れてしまう涙。

拭ってくれるあなたの指。


嬉しくて、幸せで・・・・心があなたの愛で満たされる・・・ーー







差し伸べられる、あなたの手。

私はそっと手のひらを重ねる。




歩調を合わせてくれるあなた。

ここからは、ひとりじゃない。


あなたと共に、未来へと続く道を歩んでいく。





開け放たれた重厚な扉。


射し込む、眩い光。

澄み渡る、青い空。

色とりどりの花びらが舞い、祝福の声が涙をとめどなく溢れさせる。


「・・・A。連れ出していいか・・？」

「え・・・？あっ・・！リヴァイ！？」


彼は私を軽々と抱きかかえた。
思わず首に腕をまわす。


「おい、お前ら・・・先にAの店に行ってろ。寄って行きてぇところがある」

「えー！？何それ！花嫁だからって独り占め〜？」

「まあ、我々は大人しく待っていようじゃないか、ハンジ」

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