71話『約束・・そして』 ページ21
「お前は俺と居て幸せか?俺は、A・・・お前の隣に居てもいいのか?・・・この先にどんな結果が待っているかわからねぇ・・・。お前の知らねぇ壁外で、巨人に喰われて死ぬ運命かもしれねぇ。それでも・・・・俺でいいのか?」
「リヴァイ・・・私・・!私は・・・」
胸が苦しくて、声が上手く出せない。
静かに深呼吸をする。
伝えたい想い・・・
私の言葉を聴きたいと言ってくれたリヴァイ。
「・・・私の気持ちは何があっても揺らいだりしない。リヴァイ・・・あなただけを愛してる・・!どんな時も・・・どんな結果だったとしても!!」
そう・・・
例え、深い悲しみや苦しみを背負う事になったとしても・・・・
「私は・・っ、あなたが壁外から必ず無事に戻ってくる事を信じて待ってる。でも・・・もし、もしも・・・・・あなたを失う事になっても・・・、私は絶対に、愛した事を後悔したりしない。離れたくないよ・・・リヴァイ!あなたが私を愛してくれているなら・・・それは私にとって、何よりも大切な誇りなんだよ・・・?」
「・・・A・・」
「だから・・・!幸せ・・・なの・・っ・・!!ずっと・・隣にいて欲し・・っ・・」
震える声。
堪えきれずに頰を伝う、幾筋もの熱い涙。
最後は言葉にならず嗚咽を繰り返すばかりだった。
「・・・A、泣かせちまったな・・・すまない。だが・・・ありがとうな・・」
「リヴァ・・イ・・・っ・・」
黒髪が風に揺れ、あなたの切なげな瞳が覗く。
流れ落ちる涙の雫を、優しく拭いてくれるリヴァイの指。
彼は私を引き寄せ、強く抱きしめてくれた。
ずっと感じたかった、あなたの温もり。
「リヴァイっ・・リヴァイ・・・」
まるで甘える子供のように、あなたの腕の中でひとしきり泣いた。
その間、ずっと私の頭を撫でてくれるリヴァイ・・・
やがて落ち着き、そっとあなたを見上げた私に優しく微笑みかけてくれた。
「・・・A。俺も伝えたい事がある・・。聞いてくれるか?」
「うん」
彼の背に輝く星達が、その声をひそめたような気がした。
「俺は明日、壁外に行くが・・必ずお前のもとへ帰ってくる。約束させてくれ・・・俺は絶対にお前を置いて死んだりしねぇ。・・・そして戻ったら、A・・・、俺と一生添いとげる誓いをくれねぇか・・・?」
「・・・・リヴァイ・・それって・・」
「・・・嫁ぎに来い・・A」
う・・そ・・・・
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