続・残酷なこの世界に愛を。【リヴァイ】【完結】

５２話『隣にあなたがいる幸せ』 ページ2

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ぼんやりとした視界の中に、見慣れた寝室の天井が映る。
幾度か瞬きを繰り返すと、はっきりとしてくる意識・・・。


ハッとして、隣を見る。


リヴァイ・・・！


よかった・・・夢じゃなかった。

静かな寝息を立てている彼の姿に安堵する。


ベッドから見える窓に視線を移すと、まだ夜が明けて間もないようだった。
白い朝靄(あさもや)に包まれ、まだ夜の静寂を残している。

もう少しだけ・・・。


彼に寄り添うと、温かい体温と聴こえてくる心音が、私の心を安らぎで満たしていく。


結局先に眠りに落ちた私。
リヴァイに寝顔を見られちゃったのかな・・・。


今度は私の番・・・・。


夢みたい。
こうして、朝起きて・・・隣にあなたがいる幸せ。


彼の髪を・・・頰を、そっと撫でた。
普段の彼と違う、あどけない寝顔。

見つめていると自然と笑みがこぼれてしまう。


私は、上半身だけ起こすと、彼の頰に優しく静かにキスをした。


もう少しこのまま・・・
そんな気持ちと、起きて私の名前を呼んでほしい・・・・気づいてほしい・・・
そう思う気持ちがせめぎ合う。


そして私は、彼を起こさないように・・・

そっと・・・・

触れるだけのキスをする。


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