あり得ぬ光景 ページ50
視界が開けたそこには、数トンもある戦車が宙に浮いていたからだ。
いや、正しくは大顎に挟まれ持ち上げられているのだ。
地面から離れたキャタピラーが虚しく空回りしている。
「頭部を狙え!救出せよ!」
宮本の合図で再び砲撃を浴びせるが、戦車を離さないどころか、頭を上に向け戦車を高々と掲げてみせた。
地上からは10メートルに及ぶだろうか。
「くそぉっ!!降ろせ!降ろしてくれぇっ・・・・・・!」
上空の戦車の無線から悲痛な叫び声が聞こえてくる。
ーと、その時だった。
隊員の言葉を
「うわぁああああ・・・・・・ッーー!!」
戦車は横倒しで叩きつけられ、地面にめり込む。
無線の悲鳴はゴオオオンという衝撃音に掻き消され、途絶えた。
「4号車・・・・・・!無事か!?応答せよ!応答せよ・・・・・・!!」
宮本が必死に呼び掛けるが反応はない。
「くそぉ・・・・・・ッ!応答してくれ!」
自分が下した命令で、部下が危機に瀕している。
怒りの
命を預かる者の宿命・・・・・・
責任と重圧。
二階堂総司令は、一体何度こんな思いをしたのだろうか。
果たして私は正しい判断が出来ているのだろうか・・・・・・。
「隊長・・・・・・!!ハッチが開きます!無事だ・・・・・・生きてる!」
戦車から
しかし、危機的な状況に変わりはない。
すぐ側には敵がいる。
私は心の迷いを押し殺し、冷静を装うように深く頷いた。
「よし・・・・・・!脱出を援護せよ!!後方、救護班!兵士1名が負傷した。至急基地への搬送を要請す・・・・・・ーー」
宮本が救護班への無線へ呼び掛けた時だった。
「早く逃げろぉぉ!!狙われてるぞ!!」
部下の叫び声が響いた。
《ザムザ》が脱出した兵士に気づき、ジリジリと詰め寄っている。
ー作者よりー
読んで頂きありがとうございます!
コメント、評価・・・・・・本当に嬉しくて感謝しています。
更新遅くて申し訳ありません。
次のお話から続編となります!
蒼生、杏里・・・・・・
また、討伐軍の戦い・・・・・・
頑張りますので、続編もよろしくお願いします!
凪沙
17人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凪沙(プロフ) - 沙羅さん» ありがとぉ沙羅!o(≧▽≦)o この先視点が色々になるからね、ゴチャゴチャしないように頑張る〜!戦車まだまだ出るよ〜(笑) (2017年1月29日 23時) (レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 戦車出た〜!!(≧▽≦)ガルパン好きな私としてはテンション上がる〜!すごく想像できるよ(笑)いよいよ戦闘が始まったね!蒼生くんの登場も楽しみにしてる〜♪ (2017年1月29日 23時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - 雛雪。さん» コメントありがとう!やっと戦闘めいてきたけど、人類ヤバイです(>_<)ドキドキしてもらえるように頑張る〜! (2017年1月29日 22時) (レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)
雛雪。(プロフ) - 凪沙さん» 全人類に成す術は在るのか………ヽ(;゚;Д;゚;; )!!めちゃめちゃ凄いSFの醍醐味になってきたよ〜〜〜Σ(・∀・|||) (2017年1月29日 20時) (レス) id: 083e971712 (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - 桜吹雪さん» 桜吹雪さん、読みに来ていただいて嬉しいです!ヽ(;▽;)ノ感想まで...ありがとうございます!今後も頑張りますねっ♪イベント参加させて頂き、ありがとうございます(≧∇≦) (2017年1月29日 18時) (レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ