警報 ページ43
「そんな・・・じゃあ本当に室長は・・・」
「ああ。ちょっと感情任せになっちまってな・・・。皆には徹夜で頑張って貰ったのに、余計な心配までさせて・・・すまなかった」
午前10時13分―。
俺は研究室で、部下にクビになった経緯を説明した後、デスクを片付けていた。
蒼生の《会議室乱入事件》については知らない様子だったので、俺もその事は伏せておいた。
「いえ・・・！ただ・・・室長が責任を取る必要は無いと・・・」
「ま、いいさ。俺の事だ。遅かれ早かれ、本部の人間とやりあって首になってたかもしれないしな」
「これから・・・どうするんですか？」
「ああ。友人が・・・個人的に巨大蟲の研究をしててな。それを手伝ってやろうかなと思ってる」
「ご友人が・・・。学者さんですか？ああ、もしかして動物保護団体の・・・？」
「まあ、そんなとこだ」
俺は嘘が苦手だ。
すぐ顔に出るらしい。
だが、《友人》も《学者》も全くの嘘では無いだろう。
まさか、その友人が子供だとは夢にも思わないだろうが・・・。
「じゃ、俺は自宅に戻るよ。謹慎は明日からだそうだが、俺がここで出来る事はもう無さそうだしな」
散らかっていたデスクの私物整理に時間がかかるかと思ったが、意外と早く片付いてしまった。
俺がした事といえば、山積みになっていた書籍を本棚に戻し、筆記用具の類をペン立てに戻しただけだ。
手元に残ったのは愛用してたマグカップだけとは、なんて身軽な男だろう。
マグカップを持ってドアの前に立つと、頼りない上司だったろうに、こんな俺を見送るため、研究室総勢7名が整列して俺の言葉を待っていた。
わざとらしく咳払いを一つして、別れの言葉を部下に告げる。
「皆・・・。辛い状況ではあったが、一緒に仕事が出来てよかった。こんな俺についてきてくれて感謝してる。本当にありが・・・ーーー」
―《非常警報発令！！巨大蟲接近!職員は速やかに退避せよ！！繰り返す・・・》
俺の感謝の言葉を遮ったのは、耳を塞ぎたくなるような甲高いサイレン音と、非常警報のアナウンスだった。
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凪沙(プロフ) - 沙羅さん» ありがとぉ沙羅！o(≧▽≦)o この先視点が色々になるからね、ゴチャゴチャしないように頑張る〜！戦車まだまだ出るよ〜（笑） (2017年1月29日 23時) (
レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 戦車出た〜！！（≧▽≦）ガルパン好きな私としてはテンション上がる〜！すごく想像できるよ(笑)いよいよ戦闘が始まったね！蒼生くんの登場も楽しみにしてる〜♪ (2017年1月29日 23時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - 雛雪。さん» コメントありがとう！やっと戦闘めいてきたけど、人類ヤバイです(>_<)ドキドキしてもらえるように頑張る〜！ (2017年1月29日 22時) (レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)
雛雪。(プロフ) - 凪沙さん» 全人類に成す術は在るのか………ヽ(;ﾟ;Д;ﾟ;; )!!めちゃめちゃ凄いSFの醍醐味になってきたよ〜〜〜Σ(･∀･|||) (2017年1月29日 20時) (レス) id: 083e971712 (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - 桜吹雪さん» 桜吹雪さん、読みに来ていただいて嬉しいです！ヽ(；▽；)ノ感想まで...ありがとうございます！今後も頑張りますねっ♪イベント参加させて頂き、ありがとうございます（≧∇≦） (2017年1月29日 18時) (レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)
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