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「二階堂総司令。俺の首が繋がっているうちに、確認したい事があるんですが」

「何だね」


この後に及んで・・と言いたげな顔だが、まあいい。

邪険(じゃけん)にされるのは今に始まった事ではない。


「民間人の情報の事です。死骸発見者は、当初《ザムザ》は生きていたと言っていた。赤いローブを(まと)った者が現れ、銃のような物を使い、一人で《ザムザ》を倒したと・・・。俺には彼が嘘を言っているようには見えませんでした。本当に軍は・・・」

「ー杏里君」


(たか)の様な鋭い眼光だった。


俺では無い。
(くう)を見据えている。


「民間人の言う事は信用するな。彼らはすぐに英雄を創りたがる」

「ですが・・・!」

「我が討伐軍の総力を結集した攻撃でも、傷一つつけられぬ化け物なのだ!たった一人の人間に一体何が出来る!?」

「 しかし・・・そうだ、俺も現場で死骸の周囲にあるはずの無い靴跡(くつあと)を見ているんです!」

「靴跡?ふん・・・仮にそんな英雄がいたとしよう。君は数分前、武器攻撃による外傷は無いと報告したはずではないか」


確かにそうだ。

甲殻(こうかく)には一つの傷痕(きずあと)さえ無かった。



そもそも、俺がここまで英雄伝説に食い下がる必要はあるのだろうか。

しかし・・・あの時の必死に(うった)える人達の顔がちらつく。


「わかっていますが・・・しかし・・!もし本当なら軍の助力になる人物です!!」

「ほう・・・。では聞くが、その英雄はそんな力を持っていながら、なぜ我々の前に姿を現し名乗り出て来ないのだ!!説明したまえ、杏里室長!!」




「僕だよ」




俺の代わりに答えた声が、静まり返ったホールにこだまする。


この場に不相応なその声の主は、さらにあらぬ事を言った。



「僕が《ザムザ》を倒したんだ!!」



会議室にいる者全ての視線が、声の主に注がれる。




そこにいたのは、子供だった。


十歳前後だろうか。

ハーフかクォーターか・・・やや日本人離れした顔立ちに、癖のある栗色の髪。


そして・・・。


赤いローブを(まと)った姿の少年が、あろう事か俺の隣で頬杖(ほおづえ)をつき、無邪気な笑みを浮かべて座っていた。

嘲笑→←決定事項



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設定タグ:オリジナル , SF , 巨大生物   
作品ジャンル:SF, オリジナル作品
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凪沙(プロフ) - 沙羅さん» ありがとぉ沙羅!o(≧▽≦)o この先視点が色々になるからね、ゴチャゴチャしないように頑張る〜!戦車まだまだ出るよ〜(笑) (2017年1月29日 23時) (レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 戦車出た〜!!(≧▽≦)ガルパン好きな私としてはテンション上がる〜!すごく想像できるよ(笑)いよいよ戦闘が始まったね!蒼生くんの登場も楽しみにしてる〜♪ (2017年1月29日 23時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - 雛雪。さん» コメントありがとう!やっと戦闘めいてきたけど、人類ヤバイです(>_<)ドキドキしてもらえるように頑張る〜! (2017年1月29日 22時) (レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)
雛雪。(プロフ) - 凪沙さん» 全人類に成す術は在るのか………ヽ(;゚;Д;゚;; )!!めちゃめちゃ凄いSFの醍醐味になってきたよ〜〜〜Σ(・∀・|||) (2017年1月29日 20時) (レス) id: 083e971712 (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - 桜吹雪さん» 桜吹雪さん、読みに来ていただいて嬉しいです!ヽ(;▽;)ノ感想まで...ありがとうございます!今後も頑張りますねっ♪イベント参加させて頂き、ありがとうございます(≧∇≦) (2017年1月29日 18時) (レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凪沙 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年3月16日 8時

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